負のエネルギーについての考察

いじめやパワハラなどの「人の悪意」は増幅する~下層霊界のエネルギーとは

 
先日また、とても悲しいニュースがありました。
自死で亡くなる有名人の方の訃報が流れる度に、世間の反応は大きく揺らぎます。
誹謗中傷が原因ではないかと様々な憶測が飛び交っていますが、実際のところ本人の胸中は誰にも分かりません。

そのことについてここで深く掘り下げるつもりはありませんが、ただ「急がなければ」という焦りは強く感じます。このブログをもっとたくさん投稿したい、自死に対する世間の偏見に対して、ほんの少しでも何かを伝えられたら……という思いで気持ちだけは焦っています。

これからしばらく、私が体験した友人の自死について(霊界にいる彼自身の要望でもあるため)プライバシーに配慮しながらもかなり突っ込んだ内容の記事を書き綴って行く予定です。
今日はその導入編として、人の悪意に対する私なりの考察について書いてみたいと思います。
 

パワハラやモラハラ、DV関係の相談が急増している

 
私が運営する占いサロンでは、近頃急激にパワハラやモラハラ、DVに関するご相談が増えています。あまりの多さに正直私自身も驚く程ですが、それほどまでに人の心の闇というのは根深いものなのかもしれません。

常に見張って嫌味を言い続ける、仕事を教えず放置して失敗を誘発する、身体的特徴や性質をなじる、DVの場合は暴力や執拗な監視など……それを防ぐ手立てはなく、受ける側は心身消耗状態になってだんだん抜け出すことを諦めていってしまうのです。
 

いじめは良くない、というのは誰もが分かっていることです。でも、この世がある限りそれは決してなくなりません。なぜなら、人の悪意を利用して腐敗をはびこらせようと手ぐすね引いている「闇の存在」があるからです。
私が言っているのは陰謀論のようなオカルトじみた話ではありません。どちらかというと集合無意識的なエネルギーの話です。ただ、霊的真理を学んでいる立場として、霊界の下層部――低級霊が住む階層の一端に触れる内容であることは予めお断りしておきます。
 

いじめが慢性化すると、人々の心の奥に潜む闇が反応し始める

 
いじめを正当化する言葉として、よく「いじめられる側にも問題がある」ということが言われますが、これはいじめる側の認知の歪み以外の何物でもなく、「だからいじめていいのだ」という理由には全くなりません。

こうしたいじめを受ける側には純粋な人が多く、どちらかと言えば自分のことより人のために尽くす、心優しいタイプの人が多い傾向にあります。
世のため人のためというピュアな思いは、それが純粋であればあるほど人の悪意に免疫がなく、簡単に足を引っ張られてしまいます。そのため、いじめをする側のストレスのはけ口にされたり、誠実さを利用されたりしてしまうのです。
 


 

いじめが始まったのはささいなきっかけだったとしても、それが続けば次第にエスカレートしていってしまいます。いじめが慢性化することでいじめる側の気持ちもマヒし、更に周囲を取り巻く人々の心の奥に潜む「闇の部分」が反応し始めます。これはとても怖いことです。

そうした心の隙には霊界の下層に存在するスピリットが付け入りやすく、いじめる側・いじめられる側双方をそそのかして、闇へと引きずり降ろされる可能性がとても高くなるからです。
 

一方には、利己的で邪悪な性向に動かされて、その欲望のはけ口を見出そうと、適当な人間を探しまわっている者もいる。彼らは、こうした破壊的な欲望から脱して、魂が悟りと光を求め、高級なスピリットによる救いの手が差しのべられるまで、その状態にとどまっている。
彼らは、生前の性癖や欲望を満たすための道具(肉体)はもう失っている。そこで、多くのスピリットは、生者から放射されている磁気的光輝に引きつけられ、意識的に、あるいは無意識的に、その磁気的オーラに取り憑いて、それを欲望を満たすための手段とするのである。

【新装版】迷える霊との対話 C.A.ウィックランド:著/近藤千雄:訳 ハート出版

 

 

心身消耗状態になるとオーラの中に低級霊の侵入を招いてしまう

 
私の母は、何年もの間再婚相手からのDVを受けていました。初めは殴られる、布団蒸しにされるなどの身体に加えられる暴力でしたが、次第に「殺すぞ」「お前は役立たずだ、存在する価値がないから消えてしまえ」等々、言葉の暴力へと移っていきました。

身体に傷が出来ない分、一見すると言葉の暴力の方が程度が軽いように思えますが、実際はむしろその逆で「怨念のこもった悪想念のエネルギー」を投げつけられるダメージには想像を絶するものがあります。
一度や二度ならまだ回復も出来たかもしれませんが、それが慢性的に続くとリカバリも追いつかなくなります。母はやがて激ヤセして鶏ガラのような姿になり、気力も思考力も失われてとうとう自殺を図ってしまいました。幸い、この時は一命を取り留めたのですが……。
 

心身消耗状態になると肉体と魂の乖離が起き、前述のような下層霊界の存在の侵入を招いてしまいます。そうなると、低級霊にそそのかされてふと自ら命を絶ってしまったり、迷える魂に憑依されて、その魂が自死を繰り返すための乗り物にされたりする可能性が高くなるのです。
 

下層霊界の存在はなぜそこまで人々の足を引っ張るのか

 
母は自殺未遂当時、障子の破れたところからたくさんの目が覗いている、仏壇の中からヒソヒソと声が聞こえるなどの幻覚・幻聴が現れていました。でも精神科では統合失調症の診断は下らず、環境から来る抑うつ状態だと言われました。
思えばこれは精神疾患ではなく、下層霊界の存在による憑依状態だったのでしょう。そして再婚相手の方も、同じく低級霊に憑依されていたのではないかという気がします。

再婚相手はいわゆるボーダーライン(境界例パーソナリティ障害)の傾向が強くありました。それは生まれつきかもしれないし、複雑な育ちのために人格形成が阻害されていった結果かもしれません。ですが、彼の心の闇に下層霊界の存在が付け込み、悪意を増幅させていったことは間違いないでしょう。
母が倒れて亡くなった後、残念なことに彼は自ら命を絶ってしまいました。一旦放出された悪意は、自らを傷付けるブーメランとなって反って来てしまったのだと思います。
 


 

DVならば夫婦間だけの悪意という場合もあり得ますが、これがいじめやパワハラであれば更に大勢の人々を巻き込み、人の数だけ悪意のエネルギーも強大なものになるかもしれません。
悪意のエネルギーは、たとえ夫婦間だけであっても容易に自死の衝動へと向かわせるだけの破壊力があります。ましてや集合無意識的な増幅した悪意を向けられたとしたら、いじめのターゲットになっている側がどれだけのダメージを受けるか、簡単に想像が付くのではないでしょうか。

下層霊界の存在がなぜそこまで手ぐすねを引くのかというと、この地上を幸せな波動で満たすことを総力を挙げて阻止するためです。
彼らは負のエネルギーの中にしか存在出来ません。だから地上を楽園にしないために、光の方向へと向かう人々を全力で引きずり降ろしにかかるのです。
 

死後は「自ら作り出したダークサイド」へと堕ちていく

 
下層霊界にいるスピリットも、元々はもちろん私たちと同じ人間でした。ただ、人生をネガティブな想念の中で生きてしまったため、亡くなってからは自ら作り出した負のエネルギーの場所(ダークサイド)に留まらざるを得なくなったのです。

闇とかダークサイドなどと言うと、まるでアニメかSFのように聞こえるかもしれませんが、これは私たち人間の中に潜む悪意がそもそもの元凶です。いつの時代にも、人を妬んだり陥れたりする人の悪意は後を絶ちません。
そして肉体を失ってエネルギーだけになった世界では、更にその悪想念が純化され、力を強めて増幅してしまうのです。
 

肉体を離れてこちらへ来るスピリットの多くが、無知の暗黒の中へと入ってしまうのは残念なことです。(中略)
地球を取り巻くように存在する物的波動のエーテルの界層は、”地縛霊”と呼ばれるスピリットの住む暗黒の世界です。利己主義と無知が生み出す暗黒です。そこから抜け出すには霊的理解力(悟り)が芽生えて、霊的視力が使えるようにならなければならないのですが、(中略)
その種のスピリットは、地上時代に人のために汗や涙を流すことがなかった者たちです。”人のため”ということがどういうことであるかを知らないまま、自分のためだけに生きてきました。自分以外の人のことを考えるまで霊性が発達していないのです。(中略)
もっと問題なのは、そうした境涯のスピリットの出す波動が、地上の類似した人間の波動と合致して、生活を破綻に追いやっている現実です。

【新装版】迷える霊との対話 C.A.ウィックランド:著/近藤千雄:訳 ハート出版

 

 

胡散臭い霊能者などがよく「悪霊の仕業」などと言ったりしますが、それはあまりにも責任転嫁した言い方です。悪霊に力を与えるそもそもの原因は、人間の側が持っている悪しき想念です。
そうした負のエネルギーによって闇の存在を引き寄せ、憑依を招いてしまうと、コントロールを失った悪意はとんでもない悲劇に発展しかねません。
 


 

恐ろしいのは、それを見てほくそ笑む闇の存在に加担するだけでは済まず、死後は「自ら作り出したその負のエネルギーの場所へと堕ちていく」ということです。
人の悪意がダークサイドの存在に力を与え、その人が死を迎えると自らダークサイドに堕ちていく……何という悪循環でしょうか。

いじめる快感に酔いたい心に少しでも気が付いたなら、勇気を持ってそれを断ち切ることが絶対に必要です。早ければ早いほど修復も効きます。
自分の弱さに負けてズルズルと沼から抜け出せないままでいると、死後に支払わなければならない代償がとても高くつくということを、私たちはもっと知っておくべきだと強調しておきます。
 

ABOUT ME
夕貴
自ら予言した通りに亡くなった母、突然倒れて帰らぬ人となった父。そして魂の家族とも言える大切な人を自死により亡くしました。それでもまだ彼らの魂は存在していることを、常に感じて記録しておきたい…そんな悪戦苦闘の日々を綴っています。

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