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エンディングノートに記載しておくべき内容とは?

エンディングノートはなぜ書く必要があるのか?

 
「エンディングノート」の存在も、近頃では私たちの中にずいぶん浸透してきたように思います。
けれども実際に書いたことがある人は、まだまだその内のほんの一握りなのではないでしょうか。

どんなに日々を元気に過ごしていても、私たちはいつ何時不幸に見舞われないとも限りません。
例えば不慮の事故により、ある日突然、意識がなくなってしまう状態にだって陥りかねないのです。
また、家族に別れを告げることも叶わぬまま、あっという間に旅立ってしまうこともあるでしょう。そんな時、残された家族に託される選択や決断の重さには、察するに余りあるものがあります。
 

病院での一幕画像
 

病名や余命の告知、延命治療や尊厳死などについての希望をノートに記しておくことは、何よりも「残された家族のために」責任を持ってしておくべき大切な行為なのではないでしょうか。
これらは故人亡き後、家族がいつまでも後悔を引きずってしまう原因にもなりやすいものです。
 

スピリチュアリスト・江原啓之さんによる見解

 
日本を代表するミディアム・スピリチュアリストでもあり、
一般財団法人日本スピリチュアリズム協会代表理事でもある江原啓之さんは、
以下にご紹介するご自身の著書の中で、エンディングノートの必要性を強調しています。

エンディングノートを書かないまま死を迎えると、まず遺された人たちが困ります。なぜなら故人の遺志を知る術がないため、延命治療からお葬式に至るまで、「これでよかったのだろうか」という気持ちが残るからです。遺族間での揉め事に発展することもありますし、自分も希望を伝えなかった後悔が死後に残ります。

あなたは「死に方」を決めている/江原啓之(中央公論新社)より

 

 

また、こんな風にも書かれています。

自分は思うように生き、望む選択をしたと思っていても、親戚や関係者が遺された家族に心ない言葉を向けることはあります。「延命治療はしなかったらしいけど、本当にそれでよかったの?」などという言葉です。そんなとき「エンディングノートでちゃんと希望していた」となれば、みんなが納得しますし、いつまでもその言葉がトラウマのように残ることはないでしょう。あの世の自分も、家族が悩む姿を見なくてすみますから、安心するはずです」
(※青い太字は管理人によるものです)

あなたは「死に方」を決めている/江原啓之(中央公論新社)より

 

 

実際、「故人はあの世でどう思っているのだろうか?」「あの時のことをせめて一言謝りたい」
などと後悔の念を抱いたまま、残された家族が長い年月を生きていることも少なくありません。
私自身も職業柄、そうしたご相談にも何度も直面させられていますが、
そのたびに、生前に意志の疎通が図られなかったことへの無念さのようなものを感じます。

エンディングノートは、そうした後悔を防ぎ、残された人々が前向きに生きられるようするための
とても重要な“旅支度”の一つに数えられるのではないでしょうか。
 

エンディングノートに記載しておくべき事柄

 

点滴画像

① 身体について考えること

■ 病名、余命などの告知
■ 延命治療
■ 尊厳死
■ 臓器提供・献体
■ 介護(在宅介護・施設入居等)
■ 認知症になったときの対応

【準備と対策】

• セカンドオピニオンの利用
• 介護施設の見学・検討
• 成年後見制度の利用
• 社会保障制度や医療・介護等の情報収集

 

年金手帳・通帳画像

② お金について考えること

■ 預貯金・有価証券
■ クレジットカード類
■ 不動産
■ 会員権
■ 保険・年金
■ 借金・貸付金

【準備と対策】

• ネット系金融機関のIDやパスワードの管理
• 使っていない口座やカードの整理
• 保険や年金、証券会員権などの情報整理
• 資産の評価とこれから必要なお金の計算

 

棺桶画像

③ お葬式について考えること

■ 葬儀の形式・費用
■ 場所と規模・参列者
■ 遺影の撮影
■ 戒名・法名
■ 棺に入れて欲しいもの、死装束
■ 喪主・弔辞をお願いしたい人

【準備と対策】

• ご遺体の搬送先(自宅か安置場)
• お寺との付き合いがあるか(檀家、菩提寺確認)
• 事前相談と見積り
• お寺や担当者の連絡先を家族に伝える

 

墓前の花画像

④ お墓について考えること

■ 先祖代々のお墓、承継者
■ 樹木葬・海洋散骨・納骨堂
■ 埋葬される場所、供養について
■ 分骨・散骨・墓じまい
■ 手元供養
■ 永代供養・永代使用

【準備と対策】

• 自分が入る予定のお墓あるかどうか。
• 納骨する人は決まっているか。
• 見学と生前契約
• 親族への説明と同意

 

⑤ 残す想い・残さない思い

■ 家族や友人へのメッセージ
■ 相続、遺言書、形見分け
■ 家系図
■ ペットのこと
■ デジタル遺品
■ 写真・日記

【準備と対策】

• これまでの人生の棚卸し
• 「やりたいことリスト」を作ってみよう
• 遺言書の作成
• 身辺整理と片づけ、不用品の処分

 

エンディングノートを書くときの5つの注意点

 
エンディングノートを書くに当たって、以下の5点には注意しておいてください。
一度書いて終わりにするのではなく、人生の節目節目で内容を見直していくことも大切です。
また、エンディングノートの存在を事前に知らせておくことも忘れないようにしましょう。
 

エンディングノート・5つの注意点

① 法的効力はない
② 定期的に見直す
③ 書き直したときは日付を記入する
④ 書いたことを共有する
⑤ 保管場所が分かるように知らせておく

 

資料提供:一般社団法人終活協議会
※当サイトに掲載中の記事の無断転載は固くお断りさせて頂きます。

ABOUT ME
夕貴
自ら予言した通りに亡くなった母、突然倒れて帰らぬ人となった父……二人を見送った経験から「天国への旅支度」の必要性を痛感。見送られる側・見送る側それぞれの心に寄り添うエンディング、現代社会にマッチした新しい終活の在り方を模索し続けています。
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