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生前整理は人生の振り返り~やり方のルールとコツ

遺品整理という言葉が「故人の残した物(遺品)の整理」という意味で使われているのに対し、
生前整理は、広い意味では財産整理やエンディングノートの記入、狭い意味では身辺の片付け、といった捉えられ方をされているようです。
(一般的には不用品の片付けのことを指す場合が多い)

この記事では、そんな生前整理(断捨離)のための具体的な方法やコツについて触れています。
自分の死後、残された家族の手をなるべく煩わせたくないと思う方は多いのではないでしょうか。できれば元気に動ける40代~50代のうちに、自分自身の手でしっかりと「未来に生きるための断捨理」を進めておきたいものですよね。

生前整理~この先も「生きる」ことを前提とした物・心・情報の整理

 
このサイトでは、生前整理を「単なる不用品の片付け」としてではなく、以下のような三つの項目をきちんと整理し、管理し直すことと位置付けています。

生前整理

【物】・・・ 持ちものの管理・不要品の整理処分・思い出の品の管理
【心】・・・ 写真の整理・日記の管理・エンディングノートの作成
【情報】・・ 財産・相続・IDやパスワードなどのデジタル遺品管理

 

以下、生前整理の具体的なやり方について、各項目ごとにポイントを書いてみました。
これまでの人生に感謝し、残りの人生をより豊かに生きるために、これを機会に少しずつ身の周りの整理を始めてみませんか?
 

「物」の整理~手放し方のルール

 
いきなり大規模な整理をしようと思っても、手つかずのまま時間ばかりが経ってしまいがちです。最初から完璧を目指すのではなく、まずは身の周りの小さな部分から始めてみてはいかがでしょう。
また、手放しがたい思い出の品は、ぜひ「写真に撮って残しておく」方法を試してみてください。

生前整理の方法として、よく使われているのは「3つの箱」という仕分け方です。
(※これはあくまでも分類のための方法です。持ちものを実際に箱に入れなくてもかまいません)

★「手放すもの」ではなく「残したいもの」を決め、それ以外は全部手放しましょう。
 

片付けのための三つの箱画像
 

「使うもの」

■ 実際に使っているものや使う予定のあるもの ⇒ 使いやすく収納する
■ 思い出の品・残しておきたい品 ⇒ 飾る、誰かに受け継いでもらうなどの方法を取る

★思い出箱の適量:みかん箱一つ分(残すものを厳選することが大切です)
 

「使わないもの」

■ 使えないもの・使い切ったもの ⇒ 思い切って処分する
■ 使えそうなもの ⇒ 人に譲ったり、買取業者などにリサイクルに出したりする
 

「どちらか分からないもの」

■ 取っておいて半年~一年後に見直し ⇒ 一年使っていないものは捨てる
 

 

「心」の整理~写真や日記を整理する

 
こちらは物品整理というよりも、「人生を振り返る」という意味合いの方が強いかもしれません。
写真やアルバムを整理したり、日記などを見返したりして、来た道を見つめ直してみましょう。
また、エンディングノートを丁寧に書くことで、以下のほとんどの内容は網羅できると思います。

ここで大切なのは、「より完成された未来を生きるために」過去を整理するということです。
 

ノートとボールペン


■ エンディングノート
■ 思い出の写真の整理
■ 自分史・家系図
■ やり残したこと
■ 残してほしいものリスト
■ 受け継ぎたいもの・・・

 

思いを綴り、自己を振り返ることで、これまでの生き方や考え方の癖も見えてくるはずです。
もしかしたら、自身が「この世に生を受けた意味」に気付かされることもあるかもしれません。

自分は何を学び、何を成し遂げたくて生まれてきたのだろうか?
それはどこまで達成できたのか?この人生でやり残したことはないだろうか?

人は誰も、自らの魂の成長を願ってこの世に生まれてくるのだと言われています。
それならば、でき得る限りの達成を願い、残りの人生をしっかりと生き切りたいものですよね。
 

「情報」の整理~残された人々が困らないように

 
資産価値がある情報の場合、アカウント名やID、デジタルパスワードなどが不明のままでは
残された家族はどうすることもできず、困り果ててしまうでしょう。
もしくは、誰一人「そうした資産の存在すら知らない」ということにもなりかねません。
また、「死後もアカウントを残すのか、閉鎖するのか」も、なかなか判断の付きにくい問題です。

★デジタル遺品(パソコン・スマホのデータ)のID ・パスワード・対処法を書き残しておく
 

ネットバンキング・FX・株など、資産価値のあるもの 引き落としの整理(いつ・どこ・いくら)
SNSやブログなどのアカウント 意向を書き残す(削除 or 放置)
写真・動画・文章 遺したいものをクラウドや共通デバイスへ

 

デジタル終活(情報の整理)は、近年ようやくその必要性が認識されるようになりましたが、実際にはまだ何の対策もしていないという方が大半なのではないかと思います。
その理由のひとつには、デジタル機器を使いこなしている方の多くが「終活を意識しない年代」にあることが挙げられます。

とはいえ、いつ何時、何が起きるかは誰にも分からないもの。いざという時に「デジタル機器やオンラインデータのパスワードが分からない」ことがないように、今からしっかりと対策を取っておきたいものですよね。
 

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資料提供:一般社団法人終活協議会
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夕貴
自ら予言した通りに亡くなった母、突然倒れて帰らぬ人となった父……二人を見送った経験から「天国への旅支度」の必要性を痛感。見送られる側・見送る側それぞれの心に寄り添うエンディング、現代社会にマッチした新しい終活の在り方を模索し続けています。
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