自分の死後、SNSアカウントをどうすればいいのか、考えたことはありますか?
前回はFacebookのアカウント運用について書きましたが、今回はTwitterのアカウントについて、「そのまま残す場合」と「削除する場合」の2パターンを考えてみたいと思います。
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Twitterには「追悼アカウント」はなく、削除のみ可能
Twitterの場合、アカウントの持ち主が亡くなったことが分かる運用方法は特にないようです。
基本的に「そのまま残しておく」か「削除する」かのどちらかを選択することになります。
それでも「メッセージの書き込み」などの管理をしたい場合
- 信頼出来る人に事前にお願いしておく(ログイン依頼)
- アカウント名とパスワードを何かに書き残しておく(ログイン依頼)
などの方法を取っておくしかなさそうです。
なお、他人のアカウントにログインするのは「不正アクセス禁止法」に違反する行為ではないのか?という疑問については、「日本デジタル終活協会」の代表理事である伊勢田篤史弁護士より、
不正アクセス行為は『他人のID・パスワードを勝手に使用してネットワークにログインすること』を言い、本人の承諾を得て行うログインは不正アクセス行為には当たらない
との見解を頂いていますので、やはりエンディングノートなどにきちんと書き残しておくことはとても重要なことだと思います。
※デジタル遺品の取り扱いについて、詳しくは以下のページをご参照ください。
Twitterアカウントを削除する方法
アカウントを削除する場合、家族や近親者がTwitter側に削除依頼を出す必要があります。
(※代理ログインによる削除はあくまで「本人の承諾がある場合」のイレギュラーな対応です)
【アカウント削除依頼の方法①】
Twitterのヘルプセンターのページにアクセスします。
⇒ヘルプセンターページ直接アクセス
【アカウント削除依頼の方法②】
「ルールとポリシー」の項目の中から「Twitterルールとポリシー」を選択。
【アカウント削除依頼の方法③】
画面をスクロールして、下の方にある「亡くなられた利用者のメディアについてのご連絡方法」をタップ
【アカウント削除依頼の方法④】
「亡くなられた利用者や自身での対応が難しい利用者のアカウント削除のリクエスト」のラジオボタンを選択。
▼ 選択すると以下のフォームが出てくるので、記入して送信します。
折り返しTwitter側からメールが届き、手続きが始まります。
(手続きには報告者の身分証明書のコピーや死亡証明書のコピーなどが必要になるようです)
まとめ:死後のTwitterアカウント運用、私の場合
Twitterの場合、自分の死後のアカウントは「そのまま放置」か「完全削除」かの二通りしかありません。なので今出来る範囲でなるべく対応しておきたいところですよね。
実際に自分はどうしたいのか?と考えてみた時に、私だったらこうするかな?と思うことを、まとめとして書いてみたいと思います。
- エンディングノートにアカウント名とパスワードを書き残しておく
- 家族に代理でログインしてもらい、事前に用意した追悼文を投稿する
- そのツイートを固定ツイートにして一年間そのまま放置
- 一周忌を迎える頃を目途にログイン⇒アカウント削除をしてもらう
もちろん、「事前に必ずエンディングノート上ではっきり記述しておく」ことが絶対条件です。
正規のルートでアカウント削除依頼をすると、書類などの準備で家族の手を煩わせてしまいます。
葬儀その他の手続きで大変な中、そこまでしてもらうのはちょっと気が引ける……。
かといって、そのまま何もつぶやかなくなった状態で黙って置いておくのも、常々交流のあった方に不要な心配をかけてしまいそうで心苦しい。
そんな理由から、上記の方法を考えてみました。幸い家族はTwitterを使い慣れていますから、ログインさえ出来れば特に問題はなさそうです。
死後のSNSアカウントをどうするかという問題は、現代人が絶対に考えておかなければならないことの一つだと思います。
この記事を参考に、あなたもぜひご家族と話し合ってみてくださいね。