魂について考える

息子さんを自死により亡くされたご家族からのメール通信記録②

海と夕陽

 
前回のメール返信後、佐藤さんから再びメールを頂きました。
私がブログの中でご紹介した書籍をお読みくださったそうですが、その言葉を読んで、私の脳裏には更に別の書籍の表紙カバーが浮かんできました。これもきっと意味があることなのでしょう。

佐藤高志さん(仮名)から届いたメール:その2

2020/02/01

夕貴 様

ご多忙の中、懇切丁寧なご返信、家族を代表しまして心より感謝申し上げます。
妻と娘に夕貴さまのご返信を伝えましたところ、非常に喜んでおりました。

また、この返信を兼ねてもう少しお話しさせて頂きたく、どうかご容赦頂けますでしょうか。
息子の自死の直接的な原因は大学受験でした。
2浪していたのですが、頭もそこそこ良く、優しく家族思いの息子が何故か思うように勉強に集中することができず、2年間一つも受験せず最後は、自責の念を抱いて自ら亡くなりました、、自死の1ヶ月前までは食欲も有り元気でした。1ヶ月を切ってから急に元気が無くなったのですが、息子の自死した理由を何度考えても納得できませんでした、、、就職や専門学校等選択肢は、幾つか有る中、亡くなるためのレールを進んでいたようにも思えます。
一方、マンションの屋上に佇んでるところを警察に保護されたことが有るにも関わらず、最悪の事態を防ぐことができなかった自分の思慮不足を悔やみ続けております。

息子の死を正当化するために死を持ってでしか得ることができない、大きな気づきや学びのためなのではないかと、思い込もうとしていました。
これまでの自分の価値観、考え方が大きく変わりましたが、あまりに大きな代償です。

そんな中、ブログの中でご紹介頂きました『死は終わりではない』『シグナル』の内容は、息子の自死に至る辻褄が合い、自分なりに納得できるのです。
今は、きっとこれなのかなと確信めいたものが持て、少し気持ちが楽になりました。
自死の前の1年近くは、彼の性格、態度が変わりました。今思うと無意識の内にお別れのための準備、彼の最後の家族への愛情表現だったのかと思えます。

生きている時には、あまりに当たり前、日常すぎて、息子のことをこれほどまでに想うことも有りませんでした。
普通の生活が如何に貴重で感謝すべきかすっかり忘れていました。失って初めて分かるのですね、頭では分かってたはずなんですが、本当の意味で。
これを未熟な私に教えてくれたのも息子です。

こうして少しずつ前には進み、また少し戻るような繰り返しの日々を送っております。
妻は、私以上に心を痛めています、母親ですから私の想像以上と思われます。

夕貴さま、息子の死は、必然で避ける術は無かったのでしょうか、今は、息子を亡くした悲しさより、原因、理由が自分の中で一番の葛藤となっています。
これは、自分が霊界に還る時まで分からないのですよね、、。
とりとめのない文章になってしまい申し訳ございません。

ご返信は、遅くなっても構いませんし、されなくても大丈夫です。
夕貴さまのブログに出会いで自分で大丈夫と思えるくらい前に進むことができました。
夕貴さまが、無理のない範囲でご活動を続けて頂けますこと、また、いつの日かお会い、お話しすることができましたら幸いです。

佐藤高志

 
※文中の書籍『死は終わりではない』『シグナル』はこちらの記事でご紹介しています。

自死した故人の魂はどこへ行くの?苦悩するご遺族へ
自死した故人の魂はどこへ行くの?苦悩するご遺族へ 家族や大切な人が自死により命を落としてしまった時、最も苦しむのはやはり身近にいた方々だろうと思います。もう何年もの間、「あの時」のま...

夕貴より佐藤様へご返信:その2

On 2020/02/02 16:07, Tarot Flapjacks wrote:

佐藤様

お辛い中を息子さんのご様子についてお話しくださり、重ねて御礼申し上げます。
どれほど時間が経っても、やはりご家族のご心境には察するに余りあるものと存じます。

メールを拝読しながら、私の脳裏にはずっとある書籍の表紙カバーが思い浮かんでおりました。
私が息子さんと直接コンタクトさせて頂いたという訳ではないのですが(※1)、おそらく霊界からの差し金によるものと感じましたので、不躾ながら以下にその本の一部を引用させて頂きます。

古来、清らかな心を持つ詩人や文学者、音楽家や宗教者などには早くから他界する者がいるのも、単なる逃避的なことが原因であったり本人の意思が弱いからだけではありません。
純粋なるがゆえにこの地上では生きつづけられないのです。また、その純粋さを神が保つために、見過ごしにされず引き上げられます。取り去られます。そうでないと、無理に本人は地上に合わせ、汚れていってしまいかねないからです。

(中略)

しかしそこまでの任務は、今生において与えられていませんでした。むしろ父親を導き、教育し、いのちの大切さと永遠性とを身をもって知らしめるために自ら去っていくことが重大な任務として与えられていたのです。

(中略)

人間は身をもって体験しないと、また、追い詰められないと、本当には悟って大切な資質を身に着けることは起きがたいのです。そのような大切な資質が「枝の先端になっている実」でたとえられます。
そして、それは確かにあなたの身に起きたことです。やっと霊的に同列に、あなたは自分の息子と向き合えるところにまで成長してきました。

(中略)

この世の父親であるあなたと、いまでも親密に繋がっています。二十一年間のともにある生活をときに回想して懐かしみ、また、あなたに感謝しています。また、父親のあなたをこころから尊敬しています。

「天国からの手紙~愛する家族と18年間の霊界通信」:武本昌三・著/学研パブリッシング

> 息子の死は、必然で避ける術は無かったのでしょうか、今は、息子を亡くした悲しさより、原因、理由が自分の中で一番の葛藤となっています。

こちらの佐藤様の問いへの答えになりますでしょうか。
たまたま本の内容が似通っていたということではなく、私の中にも霊界からの「あるサイン(※2)」があり、私のガイドからこの本をご紹介するようにと促された感じがします。

実は昨日2/1は、私の母の命日でした。そして私の息子の22歳の誕生日でもありました。
ですからタイミング的にも「たまたま偶然」とは言い難いものを感じます。
前回記しましたように、この度のメールのやり取りは、何らかの霊界からの働きかけが入っているように思います。

言葉にしてしまえばごくごくありきたりになってしまうのですが、おそらくこれから先、佐藤様は上記の本の著者と似たような活動をされていくのではないでしょうか。
つまりご自身の体験を深く掘り下げられ、それを同じ思いをされている方々に大なり小なり伝えていくような活動です。

その過程で、もし私に何かお役に立てることがありましたら、どうぞまたいつでもお声掛けくださいませ。私に分かる範囲であれば、微力ながらお手伝いをさせて頂きたいと思います。
グリーフケアへの道を進むことは私の念願ではあるものの、なかなか勇気の持てない小心者の私にとっては、佐藤様からのメールがとても力強い後押しをしてくださったように思います。本当にありがとうございます。
きっといつの日かお目にかかり、お話しする機会も持てるかと存じます。それまで更に勉強に励みたいと思います。

それでは、どうぞご家族の皆さま方にもくれぐれも宜しくお伝えくださいませ。
皆さまのお心が少しでも癒され、一歩ずつでも前に進んでいかれますよう、私も陰ながら応援させて頂きます。

夕貴


(※1)ミディアムシップ個人リーディングは現在どのようなケースにおいても行っておりません。
(※2)メールを読んだ時に私のサードアイチャクラが強く反応しました。(前回の記事参照)

偶然が重なる時は「霊界からのサイン」の可能性大

 
人生において体験することには全て意味がありますが、佐藤さんのご体験は図らずも上記の本の内容と酷似していました。そして佐藤さんからメールが届いたのは私が霊界に問いかけた数日後であること、今回のご返信の日付が「私の母の命日と私の息子の誕生日」であるということも、たまたま偶然にしては少々出来過ぎではないかと思いました。

メール文中にも書いたように、おそらく佐藤さんはいずれご自身の体験を多くの人々に伝える役目を担っていかれるのではないでしょうか。そのためにも霊界から息子さんが働きかけてくれたに違いありません。
 

日常生活の中ではどうしても一笑に付されてしまいがちですが、霊界からのサインはこうしたシンクロのような形を取って現れることがよくあります。
それに気付かなければ、亡くなったご家族やご先祖様たちがせっかく送ってくれたメッセージも空振りに終わってしまいます。それはとても勿体ない事だと思います。

誰の身にもこうしたサインは現れ得ますし、それほど特別なことでもありません。日々の行いを振り返って丁寧に自分を見つめ、心からの祈りを込めて霊界に伝える――それだけでこちら側の想いは充分あちら側に通じますし、ちゃんと返事が(サインなど様々な形で)返ってくるものだと思います。
誰でも本当は、霊界との想いのキャッチボールは出来るはずなのです。
 

▼ この記事の続きはこちら

空と樹
息子さんを自死により亡くされたご家族からのメール通信記録③ 【この記事は前回からの続きです】 ➡ 息子さんを自死により亡くされたご家族からのメール通信記録② 【最初から読みたい方はこちら】...

メールの全文公開をご快諾くださいました佐藤様、及びご家族の皆様に心より御礼申し上げます。

参考書籍

ABOUT ME
アバター
夕貴
自ら予言した通りに亡くなった母、突然倒れて帰らぬ人となった父……二人を見送った経験から「天国への旅支度」の必要性を痛感。見送られる側・見送る側それぞれの心に寄り添うエンディング、現代社会にマッチした新しい終活の在り方を模索し続けています。
お気軽にコメントをどうぞ!
PAGE TOP