もしかしたら彼はもう既に亡くなっているのかもしれない。
知らせを受けるよりも前に、私がそう感じていたのには理由がありました。
【この記事は前回からの続きです】
➡ もしかしたら運命は既に決まっていたのだろうか?…自死を選んでしまった友人②
【最初から読みたい方はこちら】
➡ 止められなかった自殺予告…自死を選んでしまった友人①
Contents
訃報を受けるより前に、彼がもうこの世にいないことを薄々感じていた私
彼と連絡が取れなくなってから約二週間後――彼の誕生日(7/19)を挟んだ前後三日間のこと。私が寝ている部屋に、突然彼の気配を感じることが続いたのです。
うとうととしかけた私の横に、いきなり人の気配がしてびっくりして飛び起きました。
「えっ、〇〇くん!?」
その気配の主はすぐに彼だと分かりました。でも、姿は見えなかったのです。
また、お盆期間に入った8月13日、14日と 二日連続で彼が夢に現れたこともありました。
この時は別人の姿で登場していましたが、夢の中で私は彼だと認識していて、心を通わせ合い他愛もない会話を楽しんでいるというものでした。
他にも父が亡くなった時に目にした白い蝶が、床の上にひっくり返って死んでいたのを見つけたこともありました。
それからしばらく経った10月のある日、誰かがとても暖かい愛情のエネルギーを送ってくれているのを感じて目を覚ましました。彼かな?と思いました。
するとその後、息子が起きてきて私にこう言ったのです。
「今朝、母さんが夢に出てきて、あんた頭おかしいから精神科行きなさい、予約しといたからって言ってさー」
言葉遣いこそ違いますが、それは私が以前、彼に病院に行くように懇願したことと酷似しています。
もしや、彼が息子の夢を使って自分の状況を私に知らせようとしているのかな?と思いました。
(息子と私は波長が似ていて、また彼も同じような波長の持ち主なので、この三人の間ではテレパシーが伝わりやすいのです。これは生前、サイキックだった彼も無意識に感じ取っていたのではないかと思います)
ミディアムシップセッション(故人との霊界通信)の中で語られた彼の言葉
彼の訃報を受けてすぐ、私はミディアムシップの個人レッスンを受けている先生に連絡してセッションの予約を取りました。
忙しい先生でいつもはなかなか予約が取れないのですが、不思議なことに「明日のこの時間だけ珍しくぽっかり空いてる、彼がここに入れてくれって言ってるね」ということで、すんなり予約が取れたのです。どうやら彼の方から私にコンタクトを取ろうとしてくれていたようでした。
翌日、セッションが始まるとすぐに彼は姿を現しましたが、前日とは打って変わってもじもじと背中を向けたまま、何も言おうとはしないのです。生前の彼にもそういう波があったので、むしろその方がエビデンスとしては彼らしさを物語っている気がしました。
セッションの中で語られた彼の死についての詳細は控えますが、「これは紛れもなく彼本人が言っている言葉だ!」と私が感じた、そんな部分をいくつかここに書き出してみたいと思います。
うーんとっても悲しい感覚がすごく来て、例えば樹海とか、どうやって自分が亡くなっていけるかっていうのをものすごく考えてたことが夕貴さんに申し訳ないなっていう風に思ってたみたい。
(中略)あんなにたくさん自分に生きるってことに協力してくれたのに、本当に申し訳ないなあって、でも最後に本当にいい、自分にいい時間をプレゼントしてくれてありがとうってことを本当に思うってことと、あと自分自身は結局亡くなっても亡くなった感じがないって言ってるんですね。
結局まだ生きている感覚、なぜならば苦しみが取れてないんだっていうことをすごく言っていて、だからまたここから勉強しなくちゃいけないんだけど、きちんと死ねてるよね?って。
(中略)亡くなってしまえば全てが無くなる、チャラになるっていうか、だけれども何かすごくこっちでもやらなくちゃいけないことっていうのはいっぱいあって、結局そっちで生きてるのとこっちに来てるのと、何か苦しみは何も軽減されてない、自分の問題だったって。すごく勉強して行かなくちゃいけないんだと思うって。
でも(中略)そこに残って何度も死ぬのに死んだことに気が付いてなくって、何度も何度もその現場でおんなじことを繰り返す人たちがいるんだけれども、自分はそういう風にならないよって言ってますね。たぶんこれが死んだってことだと思うからって。
これを聞いて少なからず私は衝撃を受けましたが、彼が自分の状況を理解していることが救いでした。そして彼の魂に対し、祈りのエネルギーを送り続けようと思いました。
また、こんな言葉もありました。
何か携帯をこうやって見せてくれて、夕貴さんが彼に対して送ってくれたメッセージで、彼はそれを受け取ってものすごく嬉しかったっていうことを。ちょっと長文で書いてあって一行とか二行とかじゃなくてね。
(中略)その送ってもらった文章っていうのは、すごく今も自分の中に一番いい思い出としてあるってことを言っていて、何て書いてあるのかな私が読み取れないんですけど、ものすごく彼の中で嬉しかった一言があったみたいで。
(中略)彼に対して「生まれてきてくれてありがとう」っていう風に、本当に出逢えて良かったっていうことを伝えたことってありますか?
それがすごい嬉しいって、会えて良かった、生まれてきてくれて本当にありがとうって。それが自分にとっての最高の思い出だって風に言っている。本当にありがとうって。
前回の記事で書いた通り、それは彼の誕生日に私がTwitterに投稿した言葉です。
生まれてくれてありがとう
どんなあなたでも
ここにこうして存在してくれることが
もうすでに78億分の一の奇跡なんだよ
それを生きて彼が目にしたかどうかは分かりませんが、ともかくちゃんと彼の心に届いていたことを知ってホッとしました。ああ、これは紛れもなく彼自身が伝えて来てくれている言葉なんだな、と思いました。
セッション中、誰もいないはずの部屋の電気がパッと点いてすぐに消えた!
発見されるまでに時間がかかったため、彼の死亡推定日時の特定は出来ていませんでした。
セッションの中でそんな話をしている最中、先生の後ろの部屋の電気が突然パッと点いてすぐに消えました。
それを見たとき、私がどれほど嬉しかったかは言葉ではとても言い表せません。亡くなってからも彼の意識がまだちゃんとこうして存在しているということを、彼自身が必死に私に示したかったのだと思います。
こうしたミディアムシップを私自身も学んではいますが、残念なことにあまりにも身近な相手の場合、自分で通信を取ることはものすごく難しいのです。
なので彼とコミュニケーションを取るようなことは、未だ実現してはいません。
正確には、彼はずっと私にコンタクトを試みてくれていたのだと思いますが、私の方が「彼は生きている」と信じたかったことと、彼の気配を感じても「自分で彼のことを思い出しているだけかもしれない」とついついそれを打ち消してしまうため、これまで通信としてはなかなか成立しない状態だったのです。
ここで専門のミディアムの方の力をお借りすることで、ようやく天国の彼との再会を果たすことが出来ました。生前の彼も、私がこの先生に付いて学んでいたことを知っていたので、このセッションは「彼がセッティングしてくれたもの」だと思っています。
※長くなるためこの話は数回に分けて綴っています。次回は亡くなった彼とのコンタクトの様子(その2)をお話したいと思います。
▼「体験記:友人の自死」続きはこちら
なお、ここで登場するミディアムの方のご紹介は敢えて控えさせて頂きます。(個別にお問い合わせを頂いた場合でも、例外なくご紹介は致しかねます。何卒ご理解くださいませ)
問い合わせが増えて先生にご迷惑をおかけしてしまうのを避けるためと、こうした霊界通信は、通常は故人の方からセッティングしてくるものだからです。
故人が地上の愛する人々とコンタクトを取ろうとする時、ご自身の思いを伝えるのに適したミディアムを「故人の側が選ぶ」のだと言われています。
ですからもし、誰かに霊界通信を依頼したいと思われた場合は、ご自身で探されたミディアムが「その時故人が選んだミディアム」であると思って頂いたらいいのではないでしょうか。あなたと天国の愛する人が無事、繋がれるようにお祈りしております。