自死をしようとする人々を止めるために、自分は早く命を失う必要があった。そして霊界から、地上にいる私と二人三脚で「自死を止める」という仕事をしていく――。
霊界通信セッションで語られたそんな話に驚かされながらも、セッション後半では生前の彼そのままの茶目っ気が感じられ、温かい気持ちになれました。
【この記事は前回からの続きです】
➡ 「自死をする人々を止めるために生まれてきた」驚きの霊界通信…自死を選んでしまった友人⑤
【最初から読みたい方はこちら】
➡ 止められなかった自殺予告…自死を選んでしまった友人①
Contents
もう人間は嫌だ、スピリットガイドの方がいいと伝えてきた彼
セッション開始直後の彼は「ものすごく重要な知らせを一気に伝えてきた」感じがありましたが、それが一通り終わると、今度は私の身の周りの出来事や自分の心境などといったことに内容が移り始めました。
それとね、ちょっと待ってくださいね。
彼は何かこう…視覚でやるんじゃなくてテレパシーで伝えてくるね。色々とね。テレパシーがすごい上手な方なんで。
【そうですね、元々そうだと思います】
うんうん。ね、視覚じゃないね。前は何か視覚を見せてくれていたこともあったような気がするけど、すごいテレパシーで伝えて……
うん、何だろう。うんうんうん。あテレパシーの話してた。
何か練習してるじゃないけど、何かね。どうやって伝えたら、こう…うまく伝えられる?
――もう人間は嫌なんだって、もうスピリットガイドの方がいいんだって。
【そうなんだ(笑)何かまた生まれ変わるのかと思ってましたよ。生まれ変わって、またやり直すのかなって】
もうやだって言って(笑)……何か間違ったこと言うとね、「あのちょっとそこ違いますよ」って、修正されそうになって(笑)修正されそうだね。ちょっとそこちょっと違いますみたいなこと、交通整理されちゃう感じがするんで、あのちょっとほんとにね。
何とまあ、霊界にいる故人がセッション中のミディアムの言葉遣いを修正してくるとは……。
生前、言葉の微妙なニュアンスの違いや伝えたい意図のズレに対し、こだわりを持っていた彼らしいなと思いました。
それにしても、「もう人間は嫌だ、スピリットガイドの方がいい」という言葉には驚きました。
私たちは通常、何度も地上に生まれ変わって魂としての経験値を上げていくものだと思っていたのに、それを卒業してスピリットガイドとして霊界に留まり地上の人間をサポートしていくという、そんな選択ができるくらいには彼は成長した魂だということでしょうか。
在りし日の彼を思い出す時、彼もその場に一緒にいてくれるのだと言う
そしてね、チャットを見せて来てくれている。
あのーたくさんのチャット、しかも本当にたくさんのチャット。
【ありましたね。本当にたくさんありました】
あ、ほんとに!たくさんのチャットを見せてくれていて、夕貴さんがたまに見返してるのかもしれないけれども、それを見返して彼をすごく近くに感じているのかな。それを見返すとね。
本当にここらへんに来てる感じで、一緒にこう覗いてる感じっていうか、彼も一緒に「あーこんな話したね、こんな話したね」みたいな。
それを見ている時の懐かしむ感じっていうのが、「自分がもうちょっと夕貴さんの近くにまで来て入っていける」っていう言い方をしてるなー何か。すごくここに、本当に近くに来れる瞬間だっていうことで。
それを夕貴さんが見返して、あのー最近は悲しいんじゃなくて懐かしむって、徐々に徐々に懐かしむって、こんな時もあったなーそういえばなって、この時こういうふうに言っといてあげれば良かったのかなーとかね。何か、そんな思いで見返している?
こうやってやってるんだよ、彼本当に。(スマホをスクロールする仕草)
携帯をこうやってやりながら、いろんなことを私に教えてくれるの。やり取りを。
【実演してるんですか】
そうそうやり取りみたいなのをね。教えてくれたりとか。
彼が生前、私の占い講座の受講生だったという関係で、私たちはいつもビジネスチャットを使ってやり取りをしていました。
普通、連絡手段というとLINEやメールを使う人が大半だと思うのですが、ここでチャットという言葉が出てくること自体が、「確かに彼が伝えてきている」という証拠のように感じました。
彼は自分の頭に思い浮かぶことを全部言葉にしないと気が済まないタチで、短文を矢継ぎ早に十連発とか、レポートのようにびっしり書き綴った文章とかを本当に頻繁に送ってきました。
そのやり取りを、確かに私は最近、時々見返していました。そして在りし日の彼を思い出していたのですが、そんな時に彼が私の近くに来て一緒に覗いているという感覚は、私自身も感じていました。何というか、目の端にチラチラと何かの気配が感じられるのです。
彼は今、霊界で「指導霊になるためのトレーニング」を受けている!
何か、何度も何度も(私に)命を助けられたっていうことを言っている。何度も何度も、何度も何度も。本当はもっと早く……でもこれが本当にベストタイミングだったんだと思うっていうことを。そこでもっと早く逝ったらこうはなってないと思うし、こういう助けをするっていう人生にはなってなかったと思うからって。
これ(を思うようになったの)は霊界に行ってからだと思うんですけれども。
でね、すっごい彼が面白いのを見せてくれてるの。あのー亡くなった人とかのガイドさんじゃないけど、何かこう訓練してる人たちのね、すごい後ろの方に彼がこうやって立ってる感じがする。何かすごく向こうですっごいトレーニングされてるんじゃないかなっていう感じが…。
もう強制トレーニングっていうか、早くそこの地位にじゃないけど、そのサポートができるように。まだトレーニング中だと思うんですけれども、でもそんなに長くはない。
このトレーニングはそんなに長くはないよっていうことをおっしゃられている。
前回の記事の中に登場する、彼が示した「死は終わりではない」という本の中にもそんな記述が出てきますが、霊界に行った故人は皆仕事を持っていて、その中のひとつにスピリットガイドの仕事があるということです。
彼は自殺防止を専門とする指導霊を目指しているのかもしれません。
下にその本の一部を抜粋しますが、こうしたトレーニングを受けたスピリットガイド達がそれぞれの任務に当たっているのだとすれば、彼が言っていることも納得できる気がします。
まえにも言ったけど、地球に生きているときもぼくは人を助けるのが好きだったから、スピリットガイドの仕事をものすごく気に入っている。
(中略)ぼくがサポートする中で一番よく扱うテーマは、死とそれにともなう悲しみだ。最愛の人を亡くすと、人はきずなを断たれたように感じて混乱する。喪失の悲しみは深い心の傷となって、残された人を孤独に突き落とす。
そういう人のSOSは、インスタントメッセージや携帯メールみたいに、一瞬でぼくのところにやってくる。で、もしタイミングが適切なら、ぼくは助けに乗り出す。
ぼくはおもにインターネットを使って助けるから、ハイテクスピリットって呼んでくれてもいい。たいていは、まず相手の思考の中へ入っていくと、スピリットからのメッセージだと悟られないように、こう言うんだ。「さあ、そろそろ自分から動くときだ。ネットとつながってみよう」
で、その人がインターネットに接続したら、つぎに、特定の検索ワードを打ち込ませる。
(中略)
検索結果を待っている人の目には、突如として、ぼくの母のブログ「チャネリング・エリック」が表示されるってわけだ。「死は終わりではない」エリック・メドフス/エリーサ・メドフス医学博士
彼がいずれ、私のこのブログを使って、自死を防止するためのこうしたアクションを起こしてくるだろうことは想像に難くありません。
そして元々グリーフケア・ミディアムを目指してきた私が、こうしてブログを運営しながら彼のメッセージを書き留め、不幸にして自死遺族となってしまった方々のケアを受け持つという両軸での仕事をしたいのだと思います。
生前プログラマーをしていた彼とWEB系の作業が大好きな私は、「ブログ運営」という共通の趣味を持っていました。
それを使ってする仕事なら、私たちはまさにハマり役だと思います。
全てにおいて似通っている私たちは、名コンビでありツインなのだと言う
自分たちはコンビだと思うってことを言っている。何か分からない、コンビなんだっていうことを言ってる。もう名コンビだからって。
で、思考パターンもすごく似てるところがあって、ああ言えばこういうみたいな。こうだったらこうみたいな。
それが生活の面においても自分の精神においても、自分の頭の中の考え方やり方すべてにおいて、夕貴さんは時には合わせてくれるし、時には意見を言ってくれるし、時には自分の背中を押してくれるし、どんな時も強くいてくれて、まるで自分のスピリットガイドじゃないけど、夕貴さんが今やって…面白いこと言うね彼は、あのーまるで自分のスピリットガイドみたいだったって。
今度は立場が逆転だねじゃないけど、だから名コンビなんだって。で何かこう笑いのツボも合うじゃないけれども、笑いのツボも合うし、とにかく人には理解できないぐらいのツイン?みたいな存在だったっていうこと。
だから夕貴さんが何かすることは自分は許せるし、許可できるって。夕貴さんがお母さんに対してそれ(※彼のパソコンのパスワード解除)を、あのーやったことっていうのも、ツインだからそれは何かこう…もう任せるみたいなね。残ったことは全部任せる。きっとこういう風にしてくれるだろうとも思っていたし、っていう。
このセッションの前に、私は天国の彼に聞きたいことをチャットに書いて送っていたのですが、その中には「お母さんから彼のパソコンをお借りし、パスワード解除をしたことを彼がどう思っているのか(彼の仕事の取引先に連絡する必要があったので)」という質問もありました。
上記の「私がしたこと」というのは、それを指して言っているのだと思います。
また、チャットの中に「私たちの魂の縁はどういうものか、知っていたら教えて?」とも書いていました。
ツイン(魂の片割れ、魂の双子)というのは、彼に出会った当時の私が「私たちはツインだと思うよ」と言ったことに由来していると思います。(例によって彼の反応は「そんなこと言われてもって感じですね。正直、他人事に思える」というものでしたが……)
でも、ミディアムの言葉遣いを修正してくるほどの彼が、ここではツッコミを入れてこないところを見ると、やはりツインで間違いなかったのだとちょっと安心もしました。
こうした彼に送った質問は箇条書きで17項目あり、驚いたことに、セッションの中で彼はそのほぼ全部に答えてくれました。ということは、私が書き込んだチャットの内容を読んでいたのか、それとも私の思念が伝わっていたかのどちらかである可能性が高そうです。
スマホをスクロールしながら色々教えてくれていたということですから、私が書き込んだ質問を読みながらそれに答えていたのか、または「私が書き込んでいる時の画面を一緒に見ていた」のかもしれません。
前回のセッションの時は意思の疎通はそこまで上手くはいかなかったので、彼がその後、あちらでコンタクトの方法を色々研究していてくれたというのも頷ける気がしました。
※長くなるためこの話は数回に分けて綴っています。次回は霊界から私に送ろうとしている合図について、彼が伝えてきたことをお話したいと思います。
▼「体験記:友人の自死」続きはこちら