魂について考える

自死した故人の魂はどこへ行くの?苦悩するご遺族へ

自死した故人の魂はどこへ行くの?苦悩するご遺族へ

 
家族や大切な人が自死により命を落としてしまった時、最も苦しむのはやはり身近にいた方々だろうと思います。もう何年もの間、「あの時」のまま時間が止まったように感じている方も少なくないかもしれません。

そんな状況に少しでも安らぎを見出せるよう、ミディアムシップ(霊界通信)の視点からこの記事をまとめてみたいと思います。時間を巻き戻すことは誰にもできませんが、未来を変えていくことなら今からでも可能です。どうぞご一読ください。
 

亡くなった形が自死であったというだけ

 
大切な人が自ら命を絶ってしまうと、もちろん残された側には激しい苦痛が襲いかかるでしょう。
けれどもそれは、ただ「亡くなった時の形」が自死であったというだけのこと。

もしもご遺族が何かを後悔したり、自分を責めたりしているのなら、どうぞゆっくりと心の重荷を解いてあげてください。病気や事故など、いつ何時人が天に召されるかは分かりません。そのスイッチを故人本人が押したという、ただそれだけだったのです。
 

私の母は未遂でしたから、私が「自死により身内を亡くした」という本当の苦しみを知っている訳ではありません。そしてあの世のことを全て知っている訳でもありません。
ただ、それから数年後に実際に亡くなった母が、今も時々天国から私にコンタクトを送ってくるのを見ると、「死んでしまっても魂は決して消えない」のは本当なんだなということだけは強く感じられます。

魂の世界に終わりはありません。胸が震えるくらいの慈愛のエネルギーで満ち溢れている場所、それが霊界です。傷付き挫けてしまった心の羽を休め、満たされ、また目指すべき場所へと再生していくための場所……。
だからこそ霊界では、ほんの少しボタンを掛け違えたくらいでは、決して責められたり罪を負ったりなどしないのです。
 

自死について、霊界の真実を語る本はたくさん出現している

 

書籍などでは、霊界について自死者の魂の行方が様々に語られていますが、私の実感としては出版する側の価値観のようなフィルターがかかってしまっているケースが多かったように思います。

けれども近頃ではこうしたこともあまり商業的な編集が加えられなくなり、かなり真実に近い情報が出始めてきているようにも感じます。
いずれにしても本当に帰幽するまでは分からないのですが、私の胸に響いた本の一節をいくつか、ここにご紹介させて頂きます。
 

 

ぼくの死は、彼女にとって悲しみと別離を学ぶつらいレッスンだったんだ。でも癒しと受容というスピリチュアルな道へ足を踏み出すために必要なものでもあったんだ。
コーリによれば、ぼくの母が癒されて、スピリチュアルな意味で成長すれば、それにつれて、ぼくもこっちの世界で落ち着くんだそうだ。そのときはよくわからなかったけれど、母とぼくは、力を合わせることで、互いを最高な状態に高め合う関係だった。
ぼくと母の魂が、そうあらかじめ決めていたんだ。

(中略)

コーリは、ぼくにこんなことも教えてくれた。ぼくが何ごとにもあまり強いつながりをもたない生き方をするように定められていたってことだ。そのためもあって、魂は、ぼくの肉体に双極性障害を持たせることにした。双極性障害があったから、ぼくは、人生であらゆるものとの間に距離を置くことができた。
いっぽうの足はこっちの世界に置きながら、もういっぽうの足はあっちの世界に突っ込んでいた。コーリは、ぼくの魂がそういう生き方を選んだのは、ぼくが早い段階で旅立つのに必要な勇気と強さをもつためだった、と教えてくれた。

(中略)

人がみずからいのちを絶つと、たいてい卑怯か怠慢かのどちらかと見なされる。
自殺した本人は「もっとがんばって生きなかった」から卑怯ということになり、周囲の人はサインに気づいて思いとどまらせられなかったから怠慢ということになる。
その両方が真実という状況もあるかもしれない。ぼくはそれを正しいとか間違っているとか言うつもりはない。そのためにここにいるわけじゃないからね。ただ、ぼく自身には卑怯も怠慢も当てはまらないってこと。
みずからいのちを絶つのがぼくの運命だったというつもりもない。たしかに、僕が地球から退場したことは、たくさんの人にいろんな影響を及ぼしたけど、かならずしも悪い影響ばかりじゃなかった。だから、そういう意味では、ぼくにとっては正しい選択だったんだ。

「死は終わりではない」エリック・メドフス/エリーサ・メドフス医学博士

 

 

上記は、拳銃自殺した若者エリックの霊が、霊媒師の口を借りて彼のお母さんに宛てて話したものをまとめた記録です。(記事の最後に販売ページへのリンクを貼っておきますので、興味がある方はぜひ読んでみてください)

コーリというのは、彼が死後の振り返りを経て、終えたばかりの人生からいくつかの出来事を消し去る(セラピーのようなもの)手助けをしてくれている中心的なスピリットだそうです。
そして文中にはこんな記述もありました。
 

 

コーリは何の決めつけもせずに、愛だけを込めてぼくに話しかけてくれた。(中略)
ぼくが裁かれていないと感じた最大の理由は、地上の多くの宗教とは違って、コーリが自殺をタブー視しなかったことだ。自殺を悪いこととしてではなく、単なる事実として扱ってくれた。それで、ぼくはものすごく解放されたように感じた。

「死は終わりではない」エリック・メドフス/エリーサ・メドフス医学博士

 

 

また、次にご紹介するのはエイズ発症に苦しみ自ら命を絶った男性アルバートが、パートナーであるジョエルの元にコンタクトしてきた実話をまとめた本の一節です。
 

 

君は、持ちこたえられる限り多くの人生を生きなければならない。(中略)すべての苦しみは、今は君には理解できないだろうが、さらなる大きな”よいこと”に繋がっていくのだ。

(中略)

君は、ボクの死によって学び、成長するのだ。君はいつか、ボクがあの瞬間に自分の命を絶つことがボクの運命であり、道であったということが、わかるだろう。それは、ボクにとっての人生の課題だったのだ。今、ボクが君に伝えていることは、僕が死んでから、すでに学んだ課題のうちのほんの少しなのだ。僕の”自殺”もまた、大いなることの為につながっているのだ。君自身の人生のその中で、君の新たな人生が示され、それを知るだろう。ボクはまた、君に合図する。ボクはいつも、君と共にいるのだから

「シグナル~愛する者たちからのスピリチュアル・メッセージ」ジョエル・ロスチャイルド

 

 

いずれのメッセージも、自死した故人が審判を受け、あちらの世界で裁かれているなどとは全く書かれていません。
著者は自分の愛する身内を自死によって亡くしたことを、リスクを承知であえて書いているのですから、嘘やでっち上げを書いてわざわざ出版する必要はどこにもありません。
 

こうしたノンフィクションは現在たくさん出版されるようになってきているように思います。
たいていの場合、故人が自らの真実を知らせるために「あえて霊能者との繋がりができるよう、コーディネートを図る」といった展開を辿りますが、出版し多くの人の目に触れることを故人の側が期待して、そういうルートへ導いているようです。

そういう場合、著者には本という形で自らの体験を世に送り出すことで、同じ思いをしている多くの人々に希望の光を灯すお役目があるのだろうと思います。
逆説的に言うなら、自死した故人もそのお役目の一部に手を貸しているということになります。
 

自死した故人でも決して暗闇の中に放り出されたりはしない

 
私の母は、自殺を試みながらもこの世に戻されてしまったので、(おそらく臨死体験のような形で)私は図らずも、忌の際に体験する「人生回顧」で死に臨んだ人がどんなことを知らされるか、ということの一部を母の口から聞かされることになりました。

※詳しいことはこちらの記事に書きましたので、興味のある方はぜひお読みください。

「天使のはしご」画像
肉体は魂の器? 母が感じ取っていた「命のサイン」霊的感受性が強かった母の、不思議な生と死の予告 私の母は、いわゆる霊感体質というのでしょうか、人の生死にまつわる情報を誰よ...

 
母はその時は死を許されませんでしたが、死に至るにしても引き戻されるにしても必ずそれなりの理由があり、そこには私たちが今は到底理解できないような、複雑な意味が隠されているのではないかと思います。

自死した故人が暗い寂しいところに放り出されてしまうのでは?と恐れる心配は決してありません。
生前、死後は暗闇の中に存在したいと願っていたならそこに留まることになりますが、(前述の「死は終わりではない」の中にそういう記述があります)「本当は永遠に暗闇にいたい訳ではなかったんだ」と気付いて助けを求めれば、サポートしてくれる霊がたくさんいる世界にすぐに移動できるのだとのこと。
 

「死は終わりではない」に登場するエリックの魂は、生前親しかった人々のところにあいさつ回りを済ませ、あの世にいってからしばらくは静寂の中にいたそうですが、その後すぐに先に亡くなっていた叔母と祖母と再会したそうです。

先に亡くなっていた親しい人が迎えに来てくれるというのは、どうやら本当なのでしょう。そういうレスキューのような仕組みが霊界にある限り、故人がたった一人であの世で彷徨っているということは絶対にないはずです。

私の祖母が亡くなった夜、祖母は先に亡くなっていた母と一緒に私のところに現れてくれました。(はっきりと見えた訳ではなく、半分夢うつつの状態でしたが)
だから「亡くなってすぐの魂は、親しかった人のところにあいさつ回りをする」というのも本当のことだと、私は思っています。
 

霊界に帰った故人はとても穏やかな姿で現れる

 
私の周りには、友人の兄やご主人、母の再婚相手など自死に至ってしまった人が大勢いて、残された人々が嘆く姿を何度もこの目で見てきました。
残された側が一番心配なのは、やはり故人があの世でどうしているのかということだと思います。

今、ミディアムシップを学ぶ中で私が言えることは、霊界に帰った故人はとても穏やかな状態で現れてくるということ。
私自身はまだ自死してしまった魂と直接コンタクトしたことはありませんが、学びの場で実際にそういう姿で故人が現れたところには、何度も遭遇しています。
 

だからどうぞ安心してください。自分を責めたりしないでください。
いつの日かあなたがあの世に帰る時、故人は必ずあなたを迎えにきてくれるでしょう。その時まで、どうか精いっぱいあなた自身の人生を生きてください。

私が伝えられるのはたったそれだけですが、それは故人もまったく同じ気持ちのはず。
この記事があなたの抱える不安をそっと和らげてくれますように……祈るような気持ちで、このページを終えたいと思います。
 

参考書籍

ABOUT ME
夕貴
自ら予言した通りに亡くなった母、突然倒れて帰らぬ人となった父……二人を見送った経験から「天国への旅支度」の必要性を痛感。見送られる側・見送る側それぞれの心に寄り添うエンディング、現代社会にマッチした新しい終活の在り方を模索し続けています。
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