体験記「友人の自死」

「自分は今、暗い所にいるのではない」霊界通信で語られた言葉…自死を選んでしまった友人④

ミディアムシップ(霊界通信)によって亡くなった友人の状況を知ることが出来た私。
ですが、彼はその後も私にコンタクトを取り続けてくれました。
もしかしたら、彼は「私が自分の実体験としてそれを人々に伝える」ことを望んでいるのかもしれない…そんな風に感じた出来事がありましたので、ここに綴ってみたいと思います。

英国人ミディアムの公開デモンストレーションに現れた彼

 
彼と知り合うよりももうずっと以前からミディアムシップを学び続けている私ですが、ある時ミディアムを志す人なら誰もが知っている、とても有名なカレッジの先生たち2名による公開デモンストレーション(オンライン)に参加する機会がありました。
内容については一般公開が禁止されているため、その時の詳しい状況は省かせて頂きますが、何とその場に彼が現れてくれたのです。
 

私ももちろん彼が来てくれたらいいなとは思っていましたが、通常こうした場には霊界側の意図が強く働くため、亡くなって間もない彼が来てくれる可能性は薄いだろうなと諦めてもいたのです。ましてや自死ですから、彼が人目にさらされるような登場の仕方をするはずがないと思っていました。

――が、彼は来てくれました。
数十名の視線が注がれる中、死因や状況などの特定をしていくという公開霊視の場であるにも関わらず、それを押してさえも来てくれた彼の想いに私がどれだけ癒されたことか……。
 

あの日、彼が私に言った言葉がそのままミディアムの口から飛び出した

 
彼が私にこう言いたがっている、と前置きしてミディアムさんが伝えてくださった言葉に、私は息を飲みました。(通訳を挟むため原文とは若干のズレがあります)
「あなたを知っていて、自分の人生は非常にラッキーだったと言っています」

――それはまさに失踪する直前、彼が私に言った言葉そのものでした。
「俺の人生、夕貴さんに出会えてラッキーだった。夕貴さんがいなければとっくに自殺していた」

 
その言葉を聞いて、ああこれは確かに彼本人が言っているんだな、彼は本当にそこにいるんだなという確信が得られました。そんなことを言ってくれた人は、後にも先にも彼しかいません。
でもそれよりもっと大切なのは、その後に伝えて来てくれた「現在の自分の状況」についてでしょう。私はぜひそれを、このブログでシェアしたいなと思いました。

彼が伝えて来てくれたことによれば、彼は今、とても明るくて良い所にいるそうです。そしてハッピーだというのを私に分かって欲しいと言ってきたそうです。
「彼自身は今、暗い所にいるのではない、(私に)そう思って欲しくない」と。今までにないくらい非常に安全で、安心できる状態にあるそうです。
 

自死した人のその後について、心配はいらないことを彼自身が証明してくれた

 
前回の記事で書いた通り、彼は亡くなってからしばらくの間は「まだ苦しみが取れていないんだ、きちんと死ねてるよね?」と言ってくるくらいだったので、辛い状況に置かれていなければいいなと私も心配していました。

このブログの別記事でも何度か書きましたが、霊界にはそうした迷える魂を救うレスキューのような仕組みがあり、本人がそこに留まりたいと願わない限りはちゃんと安全な場所に行ける、と私自身も知ってはいたのです。
が、やはり「こっちに来ても苦しみは何も軽減されていない」という彼の言葉を聞くと、一日も早く安らかになれるようにと祈らずにはいられませんでした。
 

それから(地上の時間で言う所の)約3か月が過ぎ、彼の言葉が一変したのを聞いて、私がどれだけ安心したことか!
自死で亡くなった彼本人が、大勢の人の目が集まる場にも関わらずわざわざ現れて、「今までにないくらい安全で、安心できる状態にある」と伝えて来てくれたのです。
愛する人を自死で亡くした方々にとって、これほど勇気付けられる言葉が他にあるでしょうか。

これまで言われてきたような自死者に対する誤解や迷信を、私は霊界にいる彼と一緒に解いて行きたいと願っています。そして多分、それが私に課せられた仕事のうちの一つだという風に感じます。
 

私が「ミディアムシップの学び」を続けることを、彼も望んでいる

 
この時は、もう一つ彼からとても重要なメッセージが伝えられました。それは私が自分を小さな、何も出来ない人間だと思っていることについて、自信を失くすことがないようにという言葉でした。
ミディアムシップの学びについて、彼も私にそれをやって欲しいと思っていると……。

もう何年もこうした学びを続けながら、それでも行動に移せずにいる私。「絶対に間違ったことを伝えてはいけない」と、対面やオンラインでミディアムシップセッションを行うことへの恐怖心が、どうしても拭えないのです。
もしかしたら政治的に利用されてきた過去世(進言が間違えば処刑されてしまうなど)、もしくは魔女狩りのような不遇な目に遭った過去世があったかもしれません。現在の職業が占い師ということを考えれば、これはあながち間違いではないのでは?とも思います。
 

面白いことに、現在の彼はいつも私の側にいて、私を助けようとベストを尽くしてくれているのだということです。(彼が近くに来ている時は、今はすぐに分かります)
これは彼の生前には立場が真逆でした。「何も出来ない自分は生きている価値がない、人に迷惑をかけ続けるくらいならいっそ死んだ方がいい」そう言っていた彼を、私が常に寄り添い励ましてきました。その彼が、今は私を励ましてくれているのです。
 


 

霊界では、亡くなった後にも何らかの仕事を持つスピリットが多いそうですが、今の彼は「生前には出来なかった楽しいことを色々やっている」と伝えてきたので、その中の一つに私を見守ることも含まれているのかもしれません。
肉親でもない全くの他人なのに、私たちの間には不思議な絆がありました。きっと何度も過去世で出会っている魂の家族(類魂)なんだろうなと、お互いに感じてはいたのですが――

死後もなお、こうして繋がり続けてくれる魂の存在なんて、人生の中でそうそう巡り合えるものではありません。だからこそ、彼と出会った意味がとても尊く思えて仕方ないのです。
以前、「自死した故人の魂はどこへ行くの?苦悩するご遺族へ」という記事の中に書いたことが今、もしかしたら私の身の上に起きているのかもしれない、と思うようにもなりました。
 

こうしたノンフィクションは現在たくさん出版されるようになってきているように思います。
たいていの場合、故人が自らの真実を知らせるために「あえて霊能者との繋がりができるよう、コーディネートを図る」といった展開を辿りますが、出版し多くの人の目に触れることを故人の側が期待して、そういうルートへ導いているようです。

そういう場合、著者には本という形で自らの体験を世に送り出すことで、同じ思いをしている多くの人々に希望の光を灯すお役目があるのだろうと思います。
逆説的に言うなら、自死した故人もそのお役目の一部に手を貸しているということになります。

 

もちろんそれが私の身に起きているのかどうか、実際の所は分からないのですが、彼と出会う以前にこんなブログを作り、上記のようなことを書いていたのが不思議にも思えます。
彼からはきっと、今後も度々コンタクトがあるでしょう。その都度、私も彼と協力しながら「霊界の真実」をこれからも綴っていけたらいいなと願っています。
 

――ここまで長い記事をお読み頂き、本当にありがとうございました。
 
▼「体験記:友人の自死」続きはこちら

https://miokurist.com/to_my_dearest5

ABOUT ME
夕貴
自ら予言した通りに亡くなった母、突然倒れて帰らぬ人となった父。そして魂の家族とも言える大切な人を自死により亡くしました。それでもまだ彼らの魂は存在していることを、常に感じて記録しておきたい…そんな悪戦苦闘の日々を綴っています。

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