体験記「友人の自死」

人と争い足をすくわれることが続いた私の職歴~因果は前世にあった:回想編7

 
瑛人くんとの関わりの中で、私自身の過去についても振り返ることが多くなりました。
目立ちたくないのになぜか目立ってしまう私は、どんな職場へ行ってもいつも必ず周囲から浮いてしまう結果になるのです。
これはいくつかの前世とも関係しているようでしたが、ともかく女性グループから嫌われ、敵対されてしまうことが続きました。
 

パート先で仲良くなった友達が、ある時急に私のことを無視し始めた

 
とある会社でパート勤めを始めた頃、同じ部署にいた年齢も近い女性と急速に親しくなりました。仕事が終わってから一緒にお茶を飲んだり、メールのやり取りをしたり、まるで中高生の女子同士のようなお付き合いをしていました。

ところが、私たちと同じ部署に別の女性が配属されてきた頃から、彼女の行動に変化が見られるようになったのです。
「ねえねえ、このTシャツ二人でお揃いで着ようよ」
彼女にそう言われ、購入したTシャツを翌日着て出社してみると、お揃いで着ようと言っていた彼女の方はなぜかそれを着ていないのです。
そして、「ねえ見て見てこれ、いいでしょ~」と彼女が身に着けていたサロンエプロンは、新しく入って来た例の女性とお揃いのデザインでした。
 

元々、あまりにべったりな関係になるのも苦手だった私は、それならそれで別にいいかな、と思いました。彼女とはそのまま一気に疎遠になり、仕事上で必要最低限の言葉を交わす以外はほとんど口もきかない状態になってしまいました。
どうしてそうなったのかは分かりませんし、そこまで露骨に避けられるのは面白くないとはいえ、特に深追いしようとも思いませんでした。彼女たちは彼女たちで、女性あるあるというか、おそらく私の悪口で盛り上がっていたのではないかと思います。
 

出会ってすぐに因縁の敵同士だと分かってしまった人

 
以前にも何度か書きましたが、私は自分と強い縁のある人には(良縁も悪縁も含めて)すぐにピンと来てしまうところがあります。
先の彼女はそこまで強い縁ではなかったのか特別なものは何も感じませんでしたが、新しく入って来た女性(ここではAさんとします)の方は、何やら只ならぬ不穏なものを感じてどうしても近づけませんでした。

「私今日生理で、調子悪くって~。こう暑いと生理中は嫌になるよねえ~」
初対面の挨拶の後の彼女の第一声を、今でもよく覚えています。
こちらも女性あるあるというか、「女性ならでは」の悩みを話題にすることで親しくなる、というのは巷によくあることかもしれません。が、私はその時心の中にザワッとしたものを感じ、かえって興ざめしてしまったのです。
 


 

この人は女を武器にする人かもしれない。気を付けなければ……。
何の根拠もないのに、その時から私はAさんの動向を警戒し始めました。
この時の私はまだ自分の前世のことなどは知らず、この根拠のない不気味な感覚がどうにも腑に堕ちませんでしたが、それでも彼女は私にとっては宿敵だという確信がありました。

(ちなみに、先に急接近した友達も、仲良くなった理由は『女性性疾患』の話題でした。
私が二度の子宮外妊娠をしていたこと。そして彼女は複数の結婚歴があり、最初の結婚では妊娠したものの胞状奇胎となり、手術をしたそうです。
二度の子宮外妊娠と胞状奇胎……そうした妊娠の異常は自然発生的にはそうそう多くはないと思うのですが、ここにいる二人に揃って見られたというのは、やはり花魁の前世が関係していたように思えてきます)
 

大声で怒鳴り、わめき散らされる事態となった彼女とのトラブル

 
部署内ではまだ新参であったAさんは、社内では実は古株で、先の友達を含めた同僚の女の子たち数人と仲良しグループを形成していったようです。
私は彼女たちとはそれから特に何の関わりもなかったのですが、社内ではどうにも動きにくい、嫌な感覚が私の身体にまとわりついていました。おそらく見張られていたのだと思います。
 

そんなある日、事件は起きました。
職場のサービスカウンターにいたAさんは、いつものように同僚とのおしゃべりに興じていました。
私も同じ場所にいたのですが、お客様から声を掛けられ一旦カウンターの外に出ました。そして用事を済ませて戻ってみると、私が出る前からカウンターの前に並んでいた別のお客様が、まだそこに立っていたのです。

慌てて平謝りにそのお客様の対応を済ませると、私はAさんに向かってこう言いました。
「さっきの方、ずっとここで待ってたんですよね。どうして対応しなかったんですか?」
すると、彼女が突然、激怒してしまったのです。
「ちょっと、それどういう意味?私がサボってたってこと!?」
 


 

それからが大変でした。カウンター内で怒号が飛び交い、収拾が付かない程の大騒ぎになってしまったのです。
正直、大声で怒鳴る、わめくといったこうした事態は私の想定外でした。まさか一番人目に付くサービスカウンターの中で大立ち回りをするとは思ってもみませんでした。
ただ、後になって振り返ってみて、これは彼女にとっては『してやったり』の行動だったのかなと思います。注目を浴びたい、同情されたいといった独特の演技性を彼女は持っていました。DVとストーカー行為を繰り返した母の再婚相手と同じ匂いを感じました。

運の悪いことに、私はそれから約2週間、都合で長期休暇を取ることになっていました。そしてその期間中に、どうやらAさんがグループの女の子たちを引き連れ、私のせいでひどい目に遭ったと上司に直談判をしたようなのです。
休暇を終えて戻ってみると、上司に呼び出された私はいきなり異動を命じられ、無人カウンターのようなところに配置換えとなっていました。
 

この時初めて聞いた自分の前世のカルマの話

 
防ぎようのないいくつかの偶然が重なり、あれよあれよという間に私は無実の罪を着せられてしまいました。結局、あの騒ぎの処分を受けたのは私の方で、彼女は何のお咎めもなし。
上司に聞いても口を割らず、ニュアンス的には「何も言わず涙を呑んでくれ」という感じでお茶を濁されました。もちろん私の側の事情は一切聞かれず、ただ辞令が下されただけ。

ケンカ両成敗ならまだしも、これではあまりに一方的な処遇です。でも心のどこかで、いつかはこんなことが起きるんじゃないかと思っていた私もいたのです。妙な操られ感というか、たった一つのボタンの掛け違いが次々と不利な連鎖を引き起こしたような感覚を受けました。
おそらくこれは偶然ではなく、私の人生の中で必ず起こることになっていた試練のようなものだったと思います。悔しいけれど、絶対に負けないと自分に誓いました。
 


 

ちょうどこの時期、私は占いやスピリチュアル系のセッション、ワークショップなどを頻繁に受けていました。そこで、信頼する霊能者の先生にこの出来事について相談してみたのです。
すると、「あーこれは前世絡みですねえ…夕貴さん、前世は花魁だったんでね。かなり位が上だったんで、女同士の足の引っ張り合いが激しかったですよね」という答えが返ってきました。
それだけではなく、「この人とは戦国武将だった時代にもやり合ってますね。その時夕貴さん、この人に首切られてるみたいね」という衝撃的な言葉も。

先生曰く、私の魂は『切り込み隊長』タイプで忠義に厚く、正論で打って出て裏をかかれることが多かったので、今世は負けるが勝ちといった別のやり方を学ぶ必要があるとのことでした。
この言葉にはすごく納得しました。正しいか正しくないかにこだわるのは愚策であり、思いを通したいならやり方を工夫せよということなのでしょう。
いずれにしても、Aさんとは何度もの前世で宿敵としてめぐり逢っていたのは間違いないようです。
 

別の霊視の先生にも驚かれた「前世の刀傷」

 
私の場合、人生上で重要な出来事に出くわすと、すぐに次々と、まるでヒントが集まるようにそれに関連するシンクロが起こります。ちょうどこの時期に鮮明な江戸時代の夢を連続で見たり、雑誌やテレビなどで花魁特集といった文字や画像を目にすることが続きました。
とあるワークショップで男性チャネラーから「君、そんなにおとなしそうな人なのに、君のガイドは武士なんだね。今君の横から鎧を着た武士が出てきて、かたじけないって言ったからびっくりしたよ……」と言われたのも同じ頃でした。
 


 

また、悪意を跳ね返してくれる石だと人に教わり、近所のパワーストーンショップでブラックオニキスのネックレスを購入したのですが、これを身に着けて出勤したらたった一回で首に数珠玉状の赤いかぶれが出来てしまい、結局お蔵入りになってしまったということもありました。
実はこの話には後日談があって、それから数日後、前述の先生とはまた別の霊能者の先生のセッションを受けに行った時に、部屋に入るなり「あなたその首どうしたの!?」とひどく驚かれたのです。

かぶれた部分はもうほとんど良くなっていましたし、髪で隠れていて首の後ろは見えないはずだったのに、どうして分かったのでしょうか。
「それは前世の刀傷(かたなきず)だね」と、その先生は言いました。悪意を封じ込めたブラックオニキスのネックレスが、ちょうど前世で切られた首の部分に当たってかぶれを生じさせたことを、どうやら先生は一瞬で理解してしまったようです。

前世の話については何も根拠はないし、ネックレスのこともたまたま偶然と言えばそうかもしれませんが、私はこれらのことは全部、何らかの因果関係があると思っています。
 

――長くなりましたので、今回はここで一旦終わりにして、次回はまたこの騒動の続きについて書いてみたいと思います。

▼「友人の自死」回想編:続きはこちら

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夕貴
自ら予言した通りに亡くなった母、突然倒れて帰らぬ人となった父。そして魂の家族とも言える大切な人を自死により亡くしました。それでもまだ彼らの魂は存在していることを、常に感じて記録しておきたい…そんな悪戦苦闘の日々を綴っています。

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