「明日になれば分かるよ」と言われていた、その日の朝のこと。
チェストの上にただ置いてあっただけの虫メガネのレンズが、激しく割れて欠片が床に飛び散っているのを見つけました。
【この記事は前回からの続きです】
➡ 例え騙されても、優しい時間を過ごせたことには感謝しかない:chap4
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➡ 彼が霊界通信で伝えてきた「桜」の時期が到来し、私たちのコンタクトが幕を開けた:chap1
Contents
誰かが亡くなる知らせ?そんな恐怖心でいっぱいになってしまった私
虫メガネのレンズは一番厚い部分は約1cmくらいはあり、それが誰も触っていないのに、一晩のうちに不可解な割れ方をしていたのです。
まるで丸いケーキに切り込みを入れたみたいな感じ……イメージで言えば「ヒッピーのピースマーク」のような感じでしょうか。とても人間業とは思えない割れ方でした。
実は、母が亡くなる前にも同様の出来事がありました。
なので「また誰かが亡くなるお知らせなのでは?」と怖くなってしまい、私の中に強い恐怖心が生まれてしまったのです。
彼が「明日になれば分かるよ」と言っていたのはこのことだったのか?
激しいショックと恐怖心でいっぱいになり、涙が止まらない状態でペンデュラムを手にしました。
答えを聞くのも怖い、でも聞かずにはいられない……
今思えば、そんな風にメンタルが不安定な状態でダウジングをするのはかなり危険だったかもしれません。もしかしたらこの時に低級霊に近付かれてしまった可能性もあります。
この通信の相手は指導霊になった瑛人くんではない、と感じた理由
そしてこの日のダウジングから、ペンデュラムの動きに微妙な違いが見られるようになりました。
今までと同じような文字の示し方はしているものの、時々私が「あれ?」と思うようなネガティブな言葉が混ざるようになってきたのです。
例えば、(レンズが割れたことを指して)「ヤバイ状況の警告」とか、「夕貴さんも死ぬよ…(と示したその後すぐに「…り怖いことを片づけておいた方がいいよ」と続けてごまかした感じ)」など。
もしも誰かが亡くなるという霊界からのお知らせなら、むしろ恩寵みたいなもので、指導霊サイドからは「ヤバイ警告」なんて言葉は絶対に出ないはずです。
また、「夕貴さんも死ぬよ」と示して怖がらせようとしたのかもしれませんが、そのペンデュラムの動きを見ながら、私の頭は(へー死ぬの?私。なら良かった、早くあちらに行けるなら)と考えていたため、怖がらないことに気付いて文言を変えてきたのだと思います。
その後も何日かはダウジングをしましたが、相手が私の思考を読むことに長けていたためか、ごく普通の友達同士が会話するようなやり取りがしばらくの間続きました。
ただ、指導霊というより明らかに友達っぽいノリだな~という感じがして、この相手はもしかしたら彼ではないのでは?と薄々ながら私も気が付き始めました。
「このダウジングのやり取りを動画にしてブログに載せてもいい?ちゃんと通信を取っているんだって理解してもらうために」
――いいよ、夕貴さんのことも動画にするといいよ ミディアムシップをやることになっていることを盛り込んだ内容だよ
「それってYouTubeみたいなもののこと?」
――三井さんに動画に出てもらうといいよ YouTubeを開設するのも霊界の差し金だよ
「そうなの?(本当かなあ……)じゃあ瑛人くんも協力してね。なるべく見た人が分かりやすいようにインパクトある言葉で返答お願いします。振り子も大きく動かしてね、ヤラセじゃないって分かるように」
――難しいけど頑張ります
「ありがとう、じゃあ動画よろしくね。派手な演出で(笑)」(この時はメモに書きながらやり取りを進めていたので、(笑)と書いてみた)
――派手な演出頑張りますかっこわらい(ペンデュラムがその文字の通りにひらがなで指し示した)
「こんなに何でも答えてくれてるけど、レッスンのお題として答えてもらえることになっているの?」
――そうだよ 瑛人も楽しんでるよ チャットしてた時みたいな感じだからね
「息子が私に勧めてくれる映画とかアニメがすごく霊界のことを描いてるっぽいんだけど、それも霊界のサインとかそういうのなの?シュタゲとかまどマギとか、HACHIとか、あと一つ思い出せないけど(名前教えて)」
――息子がネットで見つけるように仕向けてるよ 夕貴さんへのサインだよ あの映画の名前はヤングマンだよ
「ヤングマン?(調べて)――ちょっと違うみたい。何とかマンだったような気もするけど」
――本当はマスクマンだよ、冗談だよ
「うーんちょっと惜しいな。えーとねー…街ぐるみで一人の青年を監視して育てて、自分のせいでお父さんが亡くなったと思ってたら実は生きてて、恋人も街の人もみんなグルで監視してたって映画。ちょっと難しいかな(※実際は「トゥルーマン・ショー」という映画)」
――早とちりしたな、もう分からない 降参だよ
「指導霊でも自分が見てない映画はやっぱり分からないの?」
――指導霊でも何でも分かる訳じゃないよ 夕貴さん自身のことだけだよ
「でもありがとう、私も色々頑張るからよろしくね、守ってね」
――それまでに対策考えておこう グッジョブ
「それちょっと意味わかんないwww」
――ちょっと苦しかった わらわらわら
それは本当に低級霊なのか?初めから騙されていたのだろうか?
レンズが割れた日以降のダウジングは、そんな風に友達ノリで楽しくやり取りが弾む時もあれば、「良からぬスピリットの干渉に合ってしまいました…」という記事にも書いたように、不安がらせるようなネガティブな言葉で煽ってくることもありました。
もちろん上記の記事のことがあって以来、この相手は彼ではなく低級霊ではないかと気付いてしまったので、ダウジングはもう止めています。
ただ、例え低級霊だったとしても私自身にそこまでのダメージはなく、むしろ「彼を亡くした心の穴を、一時だけでも埋めてくれた」という感覚の方が強いのです。
そして、(ここからは単なる私の考察ですが)もしかしたらこの相手は、低級霊ではなく本物の彼自身なのではないか?という思いがどうしても付きまとうのです。
生前の彼は、統合失調症であり、また双極性障害のような症状も時々顔を覗かせていました。
私とチャットでやり取りしていた時も、先に書いたような友達ノリのジョークを飛ばす時もあれば、闇落ちしている時には「もう自32するしかないよね、だってそうじゃん、もうどうしようもなくなったら〇ぬしかないと思うんだよね」などとネガティブな発言を繰り返す時もありました。
その当時の彼の感情の揺れ具合と、今回のスピリットの両極に振れる感じが、とても似ているのです。
なので、理由あって彼が私に「光の世界とダークサイド、両方の側面を見せている」のではないか?と、つい思ってしまうのです。実際のところはそれを確かめる術はないのですが……。
この出来事が起きたことへの、私が立てた三つの仮説
私が立てた仮説として、以下の三つの可能性を考えてみました。
①初めから低級霊に騙されていて、その警告としてレンズが割れた
②レンズが割れたことで私の不安が強まり、低級霊が彼とすり替わってしまった
③何らかの必要性があり、彼が「双極性障害の状態」を演じている(レンズが割れた理由は不明)
レンズが割れた理由は、現在はまだよく分かっていません。
低級霊が接触していることへの霊界からの警告かもしれないし、本当に誰かが亡くなるお知らせという可能性もあるし、私が不安になることで自分の在り方を試される必要性があり、霊界がわざとそれを起こしたという可能性もあります。
アラン・カルデックの「霊媒の書」に、こんな一節があります。
――重大な内容の通信の場合であれば異論はありませんが、低級霊が道を誤らせるような内容の通信を送ってくる時に聖人の名を騙るのをなぜ高級霊は許すのでしょうか。
「別に許しているわけではありません。地上と同じで、そういう騙しの行為をした霊は罰せられます。それは確かです。そしてまた、その騙しの悪辣さに応じて罰が酷しくなることも確かです。
(中略)そういう事態が生じるのは、一つには天の配剤としての試練であり、また一つには真実と虚偽との見分けが必要であることを教えることによって啓発するためでもあります。(※)それでも啓発されなかったら、それはあなた方の霊性が十分に進化していない証拠であり、まだまだ失敗による教訓を必要としていることを物語っています。」
(中略)――霊が声色を使ったり話し方を真似たりすることができるとなると、姿を偽装することによって霊視能力者をごまかすこともできるのでしょうか。
「そういうことが時おりあります。しかし霊言や自動書記でごまかすよりも難しく、しかも高級霊による配慮で、その霊能者を戒める目的で特別に雇われた霊だけに許されることです。その場合、霊自身は高級霊に雇われていることには気づきません。また霊視能力者もそうした軽薄な低級霊が見えてもごまかされていることには気づきません。霊聴能力で話を聞き取り自動書記で綴るのと同じことです。いたずら霊はそうした霊媒能力を逆手に取って偽装した姿を見せるのですが、それが可能かどうかは霊能者自身の霊性の程度に掛かっています。」(太字は夕貴注※)
この言葉を当てはめるなら、私の未熟さを霊界から試されているという可能性もあるかもしれません。
指導霊になるトレーニングを重ねたという彼と、悪戯な低級霊との違いを私が見分けられるかどうか、もしも試されているのだとしたら……?
長くなりましたので、この考察の続きは次の記事にまとめたいと思います。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
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