瑛人くんの元職場が風紀的に乱れた印象だったことは以前書きましたが、私が過去にいたアルバイト先でも似たようなヒエラルキーや乱れた色恋沙汰は普通にありました。
そこは遊戯施設でいわゆる風営法の監督下に置かれる職種だったのですが、男女の経験人数を話題に盛り上がるなどは日常茶飯事で、結局人間の煩悩というのは、遥か遠い時代から現代に至るまでそうそう変わらないものなんだなと思います。
今回は、その人間の煩悩について、低級霊に遭遇した話と合わせて書いてみたいと思います。
【前回の記事はこちら】
➡ 騒ぎの翌日に見せられたシンクロと過去から届いたメール:回想編8
【回想編の最初の記事はこちら】
➡ 瑛人くんとの出会いと、私が占い師になった理由:回想編1
【シリーズの最初の記事はこちら】
➡ 止められなかった自殺予告…自死を選んでしまった友人①
Contents
仕事中に時々遭遇した見えないものの声やいたずら
その遊戯施設ではスタッフ間の連絡のため、仕事中はインカムというマイクとヘッドホンが一体化したものを付けていたのですが、時々そのヘッドホンから「そこにはいない人の声」が聞こえてくることがありました。
例えば気分よく鼻歌を歌っているおじさんらしき人の声(というか、鼻歌)だったり、おばあさんのような声で「オエ~…オエエ~…」と、何かを吐いているような音が聞こえて来たり……。
それを聞くのはいつも決まって同じ人で、時間帯を監督していた若い社員と私の二人だけでした。インカムの音声は皆に一斉に聞こえるようになっているのですが、なぜか他の人には聞こえず、この二人の耳にだけ聞こえてくるのです。
ある日はその社員が「ん?マーマー?」と、聞き取った声をボソッとつぶやいたのですが、他の人は誰もそのつぶやきに反応しませんでした。「あーやっぱり聞こえますよね、ママーって」――私も耳にしたそれは、小さな子供の声で、お母さんを探しているような感じの呼び声でした。
いくらインカムが周囲の音声を拾っているといっても、この店舗は一戸建てで隣接している施設は他にはないし、店舗内にはそんな声の発し主も見当たりません。だから「隣の施設の音が電波に乗って伝わって来ている」などといった説明は付かず、やはりこれは見えない人の声を電波が拾っていたのだとしか思えませんでした。
当時の私は4つのクレアと呼ばれる分類の中でも霊聴が比較的強かったのですが、もしかしたらこの社員もそうだったのかもしれません。
実はこうした遊戯施設にはそういうことは珍しくなく、どの支店でも同じような話はゴロゴロしていました。店舗の片隅にあった卓球台から誰もいないのに玉を打っている音がするとか、トイレの電気が勝手に付いたり消えたりとか。
そういえば私がいた店舗でもパソコンのディスクトレイが勝手に開いてしまい、閉めても閉めても即座に開くといういたちごっこに作業が進まず、結局セロテープを貼り付けられてしまったという出来事もありました。
低級霊にからかわれ、驚かされたことも
また、物品倉庫に入った時にいきなり頭上から「バサバサバサーッ!!」と大きな音がして、何かたくさんの小物のようなものが私めがけて降ってきた「気がした」こともありました。
この時は突然の音と風圧に驚いて「キャーッ!」と声を上げてしまったのですが、でもよく見ると何も落ちてきたり降ってきたりした形跡はないのです。つまり私は見えない何者かにからかわれ、ポルターガイストのような音と幻覚に驚かされたのでした。
当時の私はまだそこまで低級霊について詳しくはなかったのですが、これらは明らかに低級霊の仕業だったと思います。歓楽街やこうした遊戯施設などには低級霊が集まりやすいと言われ、人は死後も生前の嗜好は変わらずに持ち続けると言われています。だとすると彼らは生前好入り浸っていた場所へ、楽しいことを求めてやってきていたのかもしれません。
以下に引用しておきますが、単にいたずらなだけの悪意のない低級霊は寂しい心を抱えているようで、だからお客としてちょっと現れ、私たちに構って欲しかったんじゃないのかなとも思います。
彼らが元々は同じ人間だったことを思うと、単なるいたずらな霊をそれほど邪険に扱う気にはなれません。もちろん相手をすることはできませんが、心を込めて霊界への移行を祈ってあげることは必要かもしれないと思います。
(前略)
つまり、死者の全てが、霊界にすんなり入って行けるとは限らないのである。その霊は上昇できずに、地上を長時間うろついて過ごすのだが、これには幾つかの理由がある。
(中略)
また、地縛霊は様々な形で自分の存在を示そうとする。そして一般の人でも、地縛霊がいると感じるときがある。彼らは家の中の物品を動かしたり、電気製品を故障させたり、スイッチを点滅させたり、大きな物音をたてたりして、自分の存在を誇示する。それが彼らのやり口である。「愛の絆」リタ・ロジャーズ:著/野村安正:訳(中央アート出版社)
言っておきますが、干渉してくる浮浪霊は悪霊ではありません。寧(むし)ろ多くの場合に於(おい)て霊界に頼るべきよすがをまだ確乎(かくこ)として持たない、そしてまた現世の人にも密接な結紐(むすびつき)がないところの淋しい霊魂なんです。それで他の霊魂の名を偽称してあなた達から与えられる愛情の分け前をいくらかでも得たいと思って来るのです。それから、時には彼らはいたづら者で、ただふざけた真似をして見たいのです。
※夕貴注:)古い書物のため旧仮名遣いを現代のものにして引用しています。
「霊界の妻は語る」R.M.レスター:著/新選 谷口雅春選集7(日本教文社)
私には見えなかった「路上を横切る集団」の姿
これは上記とは別の仕事での話ですが、ある派遣の仕事で研修があり、その研修の帰り道のことです。たまたま一緒の方向へ帰るという人と隣り合わせたため、電車で帰る予定だった私は彼女の車に同乗させてもらうことになりました。
研修先を出た頃には日もどっぷりと暮れ、私たちは真っ暗な山道をくねくねと走っていました。その道中、私は彼女が語る身の上話をずっと聞いていました。
シングルマザーで今は子供の父親とは別の彼氏と同居しているけれど、その人のDVが辛いという彼女に、私は自分が経験した母の再婚相手のDVのことを話し、彼女がなるべくそこから逃れられる方向に行けないものかと思案していました。
するとその時、突然彼女が「キャーッ!」と言って急ハンドルを切り、車は大きく蛇行して対向車線へとはみ出してしまったのです。
「何!?あの人たち!?」
そう言われて私も彼女の視線の先に目をやりましたが、そこには誰の姿もありません。彼女が言うには、道路脇にいた数人の男女がいきなり車の前を横切って来たのだそうです。それで慌てて避けようとしてハンドルを切ってしまったとのことでした。
幸い対向車がいなかったため事故にならずに済んだものの、あまりのことに私たちの心臓はバクバクして、落ち着くまでに少し時間がかかりました。
日の暮れた峠道、もしかしたら車の前を横切ったのは未浄化霊の集団だったのかもしれません。その姿は私には見えませんでしたが、彼女の目には実際にハンドル操作を誤ってしまう程に、はっきりと実体を持った姿として見えていたのです。
これはDVという大きなストレスに晒されていた当時の彼女の心情が、その未浄化霊達と引き合ってしまったということかもしれません。もしも対向車が来ていたら大きな事故になることは免れなかったと思うと、この種の霊との遭遇は危険なことには違いないし、それだけ彼女の生命エネルギーは落ちていたのだと思わずにはいられませんでした。
とはいえこの時の私には成す術もなく、名前しか知らない彼女ともこれ以降会うこともなく、ただただ彼女の心が平安を取り戻せるようにと祈ることしか出来ませんでした。
低級霊との接触はごく普通の日常の中にある
ここまで低級霊の話を延々と書いてきたのは、彼らとの接触は決してどこか遠くの話ではなく、ごく普通の日常の中にあるということをお伝えしたかったからです。
実際、少し前にダウジングを試みた私はいとも簡単に低級霊と接触してしまいました。私の心に隙があったせいだと思いますが、それに気付かないままでいたら大変なことになっていたでしょう。その時はおそらくガイド(もしくは瑛人くん)が警告してくれて、事なきを得たのだと思いますが……。

低級霊にはいくつかの種類があり、上記のようないたずら霊や未浄化霊とは一線を画す「邪霊(地縛霊)」と呼ばれる類の霊も存在します。本能的な欲望のままに地上時代の快楽を求めて人間に憑依したり、更に悪意を持つ邪悪霊になると、様々な機会をとらえて地上の人間に働きかけ、悪影響を及ぼそうとしたりするようです。
霊界に入っても死を自覚せず、いつまでも生きていると錯覚している霊(地縛霊)の中には、地上時代と同じように物質的・本能的欲望を追求し続ける者がいます。彼らは地上の本能的人間に働きかけて、間接的に肉体的快楽を味わったり、地上人をそそのかして悪の道に誘い込んだりします。
そうした霊の多くが、地上生活において肉体的快楽を最優先して求めてきました。そのため肉体的快楽の刺激が魂(霊的心)にまで染み込み、肉体を脱ぎ去った後も、それが心を占めるようになっているのです。(中略)
結局、彼らは地上時代と同じように肉体的快楽を求めて活動することになります。地上の酒飲みや麻薬中毒者・淫乱者の背後から忍び寄り、その肉体を共有して(*地上人に憑依して)快楽の感触を味わおうとするのです。こうして霊界に行ってからも、さらなる罪をつくり続けることになります。またこの手の未熟霊の中には、意図的に地上人のオーラの中に侵入し、悪質な憑依現象を引き起こす者がいます。このタイプの未熟霊は典型的な「低級霊・邪悪霊」で、彼らが存在する場所は、地上に近い幽界の最下層に限られます。特に地上人の物欲・本能欲が渦巻くような場所にたむろして住み着きます。
※上記のサイトについて、近頃は少しスピリチュアリズムの主旨を逸脱しているようにも感じますが、低級霊の説明については分かりやすかったのでこちらを引用させて頂きます。
快楽に溺れることは邪霊の憑依を招き、危険だということ
ずいぶん遠回りをしてしまいましたが、冒頭に書いた瑛人くんの元職場や私のバイト先の遊戯施設などは、こうした邪霊の影響を受けやすい危険な状態にあったのではないでしょうか。
先に引用した文中にあるように、このタイプの邪霊は地上の肉体的快楽を求めて地上人に憑依し、生きていた頃と同じような快楽を味わおうとします。だから男女間の乱れやセクハラなどは、こうした邪霊の格好の餌食になってしまう危険があるように思います。

憑依が起きていれば霊側が扇動しているとも言えますが、そうした邪霊を引き付ける要因は、元はと言えば「酒・色欲・ギャンブル」などの快楽に浸っている人間側の想念です。単に憑依した霊が人間の肉体を使って自身の欲望を満たしているだけならまだしも、サイコパス傾向などサディスティックな側面が見られるとしたら、おそらく憑依されている側が地上に悪想念をはびこらせようとする邪霊の術中に堕ちてしまっているように思います。
「酒・色欲・ギャンブル」(加えていじめやパワハラ、モラハラなど)は私たちの日常に普通にあるものであり、邪霊の憑依は決してアニメや映画の中の遠い世界の話ではないのです。何でもかんでも悪霊の仕業にするのは間違っていますが、私たち地上に生きる人間の側がこうしたことへの知識を持ち、邪霊の憑依を招かないように注意することは必要だと思います。
私と出会った頃の瑛人くんは、サイコパスや権力構造的なヒエラルキー、時代の転換点であるパラダイムシフトなどについて、様々な角度から深堀りしようとしていました。
もしも彼の前世が江戸時代に放蕩三昧をしていた男だったとしたら、それこそ「酒・色欲・ギャンブル」に溺れた人生の見本のようなものだったろうと思います。そんな男が生まれ変わって、負の代償を支払うために『平和な世界への移行(パラダイムシフト)』を願っていたのだとしたら――。
前世を含めた瑛人くんの人生を紐解くことは、時代を変えるためのほんの小さなヒントくらいにはなるとは言えないでしょうか。自死してしまったことも含めて、彼の人生は「それすらも霊界の計画であった」との思いが拭えないのですが、そればかりはどうにも証明のしようがありません。以前、ミディアムを通して彼が伝えて来てくれたことが真実だと、私はただそう信じるより他にありません。
それでも今後もきっと彼は、私に様々な情報を伝えて来てくれるだろうと思っています。私に出来ることはただ、それを少しずつでもこうして書き綴っていくことだけです。
▼「友人の自死」回想編:続きはこちら


TAKEさま コメントありがとうございます。
双子でありながら真逆の性質というのもきっと何か意味があるのでしょうね・・・お姉様のヘアピンだけが悪魔の形に変形するという現象もとても不思議ですが、私もそういうことは実際に起こり得ると思います。
憑依してくる存在は確かにこちらの波動に引き合うと言われているので、鬱などで生命エネルギーが落ちている時、言い換えれば霊性のレベルが下がっている時は憑依されやすい危険な状態にあるのだと思います。
前世は必要のない時には見せてもらえないものだと聞いたことがありますが、(私も花魁と戦国武将以外の前世は知りません・・・)リトリーバルがうまくいってご自身の前世が見られるといいですね。三次元以降の四、五次元意識の習得・・・うーん何やらとっても難しそうですが・・・(;’∀’)
>それと、自殺してしまった身浄化霊の中で死んだ事に気づかずその場で永遠に自殺行為を続けている存在もいるらしく、その身浄化霊とチャンネルが合い憑依されてしまうと、その自殺行為に巻き込まれてしまうようです。
これは瑛人くんも霊界から同じことを伝えてきてくれたので、確かにその通りなのだろうなと思います。TAKEさまも間一髪でしたね・・・チャンネルが変わって繋がりが切れて本当に良かったです!!
瑛人くんは以前、ミディアムさんを通して「生まれる前から自死をすることが決まっていた」と伝えてきてくれことがありますが、これはなかなかセンシティブな事柄で断言も出来ないため、あくまでも『可能性』としておき、今後また彼が伝えてきてくれる内容を待ちたいと思います。
いつもブログをご訪問くださり本当にありがとうございます。TAKEさまを見習い、私も日々霊性向上に励みたいと思います^^
毎回共感する記事ばかりでコメントするタイミングに悩むのですが、今回も失礼致します。
憑依のされやすさみたいなものは、最近徹底的にスピリチュアル勉強しながらすごく納得したものがあり、共有したいと思います。
エンパスも受信しやすい原因の1つですが、当人の霊性が落ちると(鬱などの精神の疲れも同様です)そういう似たレベルの波動というか周波数の存在とチャンネルが合ってしまうみたいです。
私が一番最初に明らかな悪霊(人間ではない)に憑依された経験談を例にしてみます。
うちの姉はサイコパス気質(父譲りの相手の感情が分からないタイプ)なのですが、その双子である自分は真逆の性格でエンパスです。
小学生時代、姉兄の暴力があるまでは悪霊や鬱とは無縁の明るい性格だったのですが(見えない存在はなんとなく認知する程度)、憑依された姉とそれに同調する兄の暴力以降、精神面や暴力のショックもあったのですが、その際に臨死体験したことにより三次元の肉体を持つことの苦しさを知ってしまい、肉体の無いあの世への憧れみたいな感情が湧いてしまいました。
ちなみに憑依された姉はやはり生まれ持ってのサイコパス気質が原因だと思われます。幼稚園児時代にも双子でお揃いのクマ型の金属ヘアピンをしていたのですが、姉のヘアピンだけ悪魔の形に変形するという超謎現象が起きたりしていたので…。
そして暴力以降、自分が鬱のような状態になっていると、姉に憑依していた存在が自分の頭の中に現れるようになりました。何故同じだと感じたかというと、暴力時の姉の笑い方(ものすごい狂ったような笑い方です)と全く同じ笑い方をする存在だったからです。何故か決まって算数と道徳の授業の時にその存在は脳内に出現するのですが、人間というより機械に近いような、感情という概念が存在しない生命体みたいでした(サイコパスの姉に似ている)。毎回授業妨害されたお陰で未だに分数辺りからの計算は苦手です(どうでもいい情報)。
つまり憑依は霊性のレベルがある程度まで下がると起こるようです。きっとそれまで家族の中で自分にだけ憑依できなかったんでしょうね。鬱以降ずっと現れて洗脳しようとしてきて厄介でした。会話も成立しない存在でしたし。
今は対処法が分かったので、霊性を上げる努力をしようと思ってます。いわゆる、三次元以降の四、五次元意識の習得ですね。霊性さえ上げればチャンネル合わなくなるので!
自分もここまで執着して悪霊存在にストーカーされる理由など知りたいので、自力でリトリーバルを習得して前世見てみようと思ってます。リトリーバルできれば身浄化霊も浄化に導けて一石二鳥ですし!
それと、自殺してしまった身浄化霊の中で死んだ事に気づかずその場で永遠に自殺行為を続けている存在もいるらしく、その身浄化霊とチャンネルが合い憑依されてしまうと、その自殺行為に巻き込まれてしまうようです。
これは自分の経験上心当たりがあるので、憑依の力も助長して自殺してしまった方も多いと思います。
ちなみに、自分の場合は憑依されて身体が勝手に動いている時点で(道路に向かって一直線)、「超常現象キター!」となってドン底の精神状態からテンションぶち上がってしまい、その直後からチャンネルが合わなくなって繋がりが切れたので無事でした(笑)
あと、自分の意思だとしても自殺はやはりまずいと思います。自分は過去に自殺を何度もガイドさんに止められたので…(毎回謎現象が起きて未遂になる)。最近になって色々調べると、自殺はあの世のルールでは自分の魂のレベルをかなり落とす行為だそうで、元のレベルに戻すまでに相当な時間がかかり、転生も長期間できなくなるらしいです。うちのガイドさんには迷惑かけたなぁと反省してます。
そう考えると瑛人さんの場合は生まれる前の人生設計の最後に自殺を組み込んでいた可能性のあるかなり特殊な例なんじゃないかと思いました。(個人の憶測で申し訳ありませんが…)
今回も長文失礼致しました。
今後のご参考になれば幸いです。